会社継いで後悔しているか？

最近、家にいることがテレビを見る機会が増えました。NHKばかりですが、、歳をとったせいもあるんですかね。

NHKの番組でここ数年多いのが、専門家や有名人の話ではなく、一般の人、街にいる人のインタビューです。リアルな現実を番組化することは以前より多いと思います。多少、演出は入っているはずですが、番組を見ていて、「そうそう！」なんて共感することが多いです。

昨日の番組でのある女性の話。地方出身の人で、東京で就職したが、父親がガンになってしまい、最後の1年間を過ごすために、せっかく見つけた仕事をやめて地元に戻った話です。

自分の決断に後悔はないのか？の問いに、即答で後悔はありません！と。父親は世の中に一人だけで、最後の1年間を一緒に過ごすことができた。あの時戻っていれば・・・、と後悔するのは嫌で仕事をやめる決断をしたとのこと。もちろん、その時の収入や家庭環境によることも大きいかと思いますが、その女性は、自分の夢よりも父親を選んだ、ということですね。

番組を見ながら、母の日も近いことから自分の母親のことを急に思い出しました。深夜で疲れていたから、少し感傷的になったんですかね(笑)普段はあまりそのようなことは考えませんが(笑)

家業に戻ってから今年で17年です。入社してから経営の危機的なことは何度かありました。そもそも会社を閉めなければと考えるほど業績が落ち込んだ1年目、社長になって3年後に起こったリーマンショック、そして、今回業績にどのような影響が出るか分かりませんが、コロナショックが起きています。

もしかしたらですが、自分ももっと大きな会社にいれば、もう少しは気持ち的に楽に過ごしていれたかも知れません。でも、家業に戻ることを決めた理由で大きいのが、やはり最後に親孝行したいという思いでした。母親だけでなく、祖父や祖母を含めたお世話になった家族への恩返しという気持ちです。今仕事を続けているモチベーションは違いますけど、あの時に自分で決めたことには後悔は全くありません。

私の決断とは逆の決断をした方々も多いかも知れません。自分の家族よりも自分の夢や希望を優先したひと。今、そのような境遇の中でも活躍している人たちもまた、自分の決断に後悔はないと思います。つまり、自分の決断の先に正解は無いのかも知れません。みんば、決断した後に、自分の決断を無駄にしないように行動しているはずです。

自分の決断を無駄にしないためには、自分が選んだ道をやり遂げるという強い思いと、それを実現するための日々の行動です。そう、決断したら終わりではなく、決断した後の方がよっぽど長いんです。なので、今日一日も悔いの無いよう過ごすこと。これが大切かと思います。このように、モチベーションを上げてくれるテレビ番組はどんどん出てきて欲しいです。今日も一日頑張ります。