工具のお買い物
今日もお勉強の日。彫金やっているパートさんと一緒に、彫金工具のお店に行ってきました。
いや、すごいよ、このお店。主にジュエリーですが、細かい仕上げに使用する工具がこれでもか!というくらい売っていました。決して規模は大きくは無いですけど、工具屋さんとしてはとてもきれいで大きいお店です。彫金工具のデパートです。
今日は、ヤスリの持ち手、ハンドリューター、リューターの先端工具(仕上げミガキ用、サンドペーパー、バフ)、ルーペ、などなど、金属製品の仕上げに使用する工具です。ビックリしたのは、バレル研磨機やサンドブラストの卓上の装置も売っていました。ジュエリーはうちの製品ではないので専門外でしたが、パートさんと店員さんが丁寧に説明してくれました。
以前のブログで書きましたが、今、モノづくりというものを再考している段階です。もらった人がうれしいと思える製品を本気で作りたいと思っていて、そうなると、細かい仕上げの部分にも気配りをしたいのです。ジュエリーや装飾品を手掛けている人たちは当然のように行っている作業ですけど、うちにもそれを取り入れたいのです。
そう思ったのは、先日のメッキ屋さんの社長さんのアドバイス。目立たない部分でも手を掛ければもらった人に伝わるものです、という言葉です。すぐに収益とかそういう数字には反映されない部分かと思いますけど、私が今考えている部分はこっちの世界です。効率的に低コストで作って売るのも私たち製造業の使命ですが、その反対もある。今はそっちの世界を勉強したいと思っています。
少し大きな話しにはなってしまうんですけど、日本の製造業は今後どうすれば良いの?っていうことを毎日何となく考えていて、うちみたいな規模の小さい工場はどうしたら良いのか?と自問自答しています。世界に一つだけの技術があるわけでもなく、最新鋭の設備が揃っているわけではない。そうなると、お客さんの細かい要望にフレキシブルに対応することが生き残る道であることは明白。それは、私が社長になってから一貫してやってきています。入れる設備もそのため、フレキシブルに対応できる業務フローもそのため。で、次は何?を考えています。
私の脳みそはどっちかというと、製品を提供するサービスの仕方に重きを置いてきたと思います。製品そのものよりも、製品を提供する体制。多品種少量、短納期。明日欲しい!にも対応できる体制。もちろん、うちで製作する製品の品質には自信があります。けど、もっと上の品質を目指したい、という気持ちが強くなってきました。今日の工具のお勉強もその流れの一つです。