色々、不良が重なります・・
最近、色々と不良が重なります。うまく行くときは、数か月0ってこともありますが、出る時はでます。モノづくりあるあるです。
理由はそれぞれ異なります。例えば、工程作業場の型のズレであったり、印刷する際のゴミの付着であったり、機械の誤差、もしくは複数の機械の組み合わせの際に起こるデータのズレ。今回重なった不具合はケアレスミス的なものではなく作業上に出たものです。ご迷惑をおかけしたお客様、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
原因を探ると大体は理由が分かります。この工程のこの作業の時だ!いや、これ本当に大事で、不具合の原因をきちんと突き詰めると、もちろんその後の品質安定につながりますが、今まで気にしていなかった部分に目を向けることになり、その工程の習熟度の深みが増すと思うんです。
不具合が重なると精神的に凹みますが、作業者もっと凹んでいるはずです。だって、自分がした作業が否定される訳ですから。でもね、仕方ないのですよ。ここは学校ではなく、みんなプロなわけだから、製品を提供する代わりにお金を頂くのです。その価値に見合った製品を提供することが求められるいるのです。
計測機器の発達で、特に寸法についてはなあなあで済まないようになってきました。製品置いてボタン押せば、百分台まで寸法でますから。正直な話しますと、ノギスだと0.05くらいは力の加減で変わってしまうのです。でも、3次元測定器で測るときちんと出ますから。それは逃げられません(笑)
ただ、作業上、実際にモノを作る上だと、データが寸法公差内でも、実際に出来上がるとブレることが良く起きます。それは型のセットの仕方や、デジタルデータでカットする際などは刃の出し方であったり、つまり、デジタルではないアナログ部分がどうしても出てしまうのです。デジタルで追い込むことは出来るのですが、アナログ部分を0には出来ませんから、データ通りにいつもうまくいくとは限りません。よって、最終的には仕上がった品物の検品が重要になってくるのです。
高価なデジタル機器を入れれば寸法はすぐにでますが、私達の業界は外観も検査項目の中で、結局は人海戦術、目で検査します。でも寸法は目では測れませんし、一つ一つノギスで寸法測ればとてつもない時間がかかりますから、検査は検査治具を使うことが良くあります。寸法公差の上限・下限の治具と呼ばれるものを作り、そこにはめ込むのです。はまればOK、はまらなければNGとなります。
ここ数か月、寸法公差で連絡を受けることが多く、以前に比べて厳しくなっていると思います。もちろん、製品の種類によりますけど。これも時代の流れですから、謙虚に受け止めつつ。これから不良対策書の下書きを始めます(笑)
不良を出した際のお叱りはキツイですけど、言ってくれるだけ私は恵まれていると思うのです。それは、今後もうちの会社とお付き合いしてくれるという気持ちの表れです。だって、もうこの会社いいや!って、サイレントで離れてしまう会社様だってあるわけですから。そういう風にポジティブに捉えています。