経営の終わり方
最近ちょっと思うことが。それは、会社経営をどうやって終わらせるのか?すいません、私の話ではありません!ご心配なく。私はこれからもバリバリ行きます。
私ではなく、先輩社長の皆様です。ちょうど私の親世代、60歳後半から70歳代に入っています。このコロナ禍もありますが、そうでなくても、年齢的に考えるのは当然のことです。年齢的には私はまだまだ先なのですが、気持ちは全然わからない訳でもないのです。それは、同じ立場だからです。
会社経営の終わり方、人それぞれです。スパッとやめる人、亡くなるちょっと前まで現場を続ける人、外部環境の変化の際に商売を変える人。社長それぞれの考えがあっての決断かと思います。私はそれらの会社の取引先でもあるので、ずっと安定的に供給を続けて欲しいのは間違いないのですが、自分が同じ立場の時にどう考えるか?です。
自分の子供にうまいこと継いでもらえる人もいれば、そうでは無い人もいます。事業継続すれば幸せか?を考えると必ずそうではない。継いだ子供が苦労することだってあるし、そもそも違う道で人生歩んでいるケースもあります。売上何百億、総資産何百億円あるからって幸せか?と考えれば、相続で子供たちがバラバラになってしまうこともある。もっと小さい規模で、堅実に家族経営で仲良くなっている会社もあります。絶対的な幸せの尺度は無いのです。これも人それぞれ。
継ぐ子供がいなくても、M&Aなど、事業継続の方法はいくらでもあります。でも、なぜその会社が今まで続いたのか?を考えると、その社長がいたから!というのも大きな要因かと思います。なぜ、その社長がお客様から信頼を得て好かれているか?も人それぞれです。技術的に間違いない職人気質の人もいれば、営業の才能がある人もいます。理由は様々ですが、単純にみんな好きで信頼しているからなんです。特に私たちみたいな小さな工場ネットワークではそうです。
だから、形式的にくっ付いてもうまく行かないことも多いのでは?と思うのです。しかも、小さい会社であれば、親族などの経営権の絡みも大きいし、取引先の立場から、その社長の個人的財産に立ち入るのは非常に難しいのではないかと。でも、残していけるものは、残していって欲しいのです。その方法を考えていかなくてはならないのです。
これは、、いや、本当に大きな問題であり、残された、私たち世代のような現役バリバリの経営者たちが立ち向かっていくべき難問なんです。そして、そのリミットはもうすぐ、ちょっと先の未来なんです。この問題は避けては通れません。今後、数年で環境は大きく変化するのは間違いありません。覚悟しています。なんとかしないといけません。私達は一人だけ、一社だけではどうにも出来ませんから。