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昭和時代のつくば工場

うちには、実はもう一つ工場があります。と言っても、稼働はしておりません。倉庫として使っております。

週末に備品を取りに一人でつくば工場に行ってきました。いまの工場から車で1時間半くらいの場所にあり、インター下りてから結構な距離です。

昭和の高度経済成長期、プレス工場として稼働していました。本社で印刷をして、つくば工場でプレスして検品という流れです。なぜつくばか?それは、私の祖父の田舎だからです。「谷田部」という名字は、茨城県のつくば市あたりに多いんです。以前、つくば工場で働いていた人も、親戚も多かったそうです。

敷地面積は、今の工場の倍くらいあります。駐車スペースもあるし、工場としてはとても良い場所。ただ、遠いんです!!ネックはそれだけ。金型取りにわざわざ1時間半もかけられないです。で、何十年も前の金型がたくさん残っています。すでに使わないものばかり。その処分に困っているのと、やはり倉庫機能は捨てられない、また、もしかしたら、今後、何かの作業で使うかも?という気持ちで処分できないのです。

何か活用できないか?って、昔から考えておりますが、立地が立地なので、アイデアも浮かばない。ここ最近、会社は拡大傾向ですが、近所で倉庫を賃貸、という流れでおります。だれか常駐させるわけにもいかず、でも、もしかしたら何かで使えるかも・・・と。やはり地ベタは残しておきたいんですね。

つくば工場に入ると、そこは昭和です。ストーブも古いし、黒電話もあります。私はその雰囲気、嫌いではありません。物騒なのでセキュリティーはセコムさんに任せており、私も滅多に行きませんが、たまに行くとノスタルジーに浸れる場所です。以前、工事があったので半日くらい工場にいたことありますが、周りものどかで、仕事ははかどりました。

もったいないのは良く分かっております。使わないであれば、売るとか貸すとか。使うんなら、何か事業を作れば良いとか。理屈ではよく分かっているんですが、不要でも捨てられないもの置場的な要素も残しておきたいのと、気持ち的に今はまだいいかな~って感じです。何にも利益は生んでませんけど(笑)目くじら立てたなくてもいいやっていう感じです。無駄なものあっても良い、なんかそれが余裕を生む感じです。この先、当分の間は今のままで残そうと思っております。