100年企業に学ぶ
今日は取引先の会社様に伺い、印刷の現場を見学させて頂きました。100年続く会社様です。社長様とは、とある業界団体でご一緒させて頂き、経営の相談をさせてもらっています。
新人君が印刷を担当することになり、一度現場を見て勉強してもらいたいなと思い、連れていきました。正直まだ経験が浅いので、どこまで質問できるか?と思っておりましたが、現時点での不明点を色々質問していたようです。少し噛み合わないところもありましたが(笑)これから経験を積めば、よりピンポイントな疑問点が出てくると思います。期待しております。
100年も続く会社様ですが、仕事場はいたってシンプルです。本当にシンプル。必要なところに必要なものが置かれ、ムダなものが本当にありません。使っている機械も昔からのもので、最新のものではありませんが、今の仕事の内容にまさに合致しており、本当に勉強になりました。ありがとうございます。というか、最新のものは必要ない!って社長様いっていましたが、本当にその通りだと思います。超大量生産であれば最新設備入れてバンバン動かせば良いですが、多品種少量であればこの印刷機で十分。というか、こっちの方が正解です。
この印刷はデジタルではなく完全にアナログです。アナログだから数値化できない部分であり、「感覚的」な要素が強い。強く刷るとか弱く刷るとか。それは経験しないと会得出来ないものですが。私が本当に勉強になったことは清潔さです。作りものではない清潔さ。インクがあちこちについているわけではなく、使う道具の隅々までこまめに掃除している。だって、実際作業している方、白い服着ていましたから(笑)見学中も、ムダな動き一つせず、黙々と作業。
かなり細かいことまでアドバイス頂き、それは本当に的を得ていて、なんつーか、全部シンプルなんですよ!!無駄がない!!
帰りの車の中で新人君にも伝えましたが、色々アレンジするのではなく、まずは真似てみろと。100年企業だから間違いないのです。
機械の性能とか、使っているインクの種類とか、そういうものも品質を決める上で重要であることは間違いないのですが、それ以前に出来る事は山ほどあると思っています。気を遣うというか、一つ一つの作業の中で気を付ける部分はたくさんあり、その積み重ねが品質となり、お客様の信頼を得て、切れ目なく仕事が入るのだと。勉強です。本当に勉強。派手な宣伝広告も、アピールもいらない。信頼あれば仕事は来る。そう感じた1日でした。