数がまとまるお仕事が増える傾向
うちは以前から多品種少量生産が得意というお話を何度もしておりますが、コロナ禍受注減からの復活途上、数量が結構まとまるおお仕事が増えつつあります。小ロットではなく中ロットとでも言うんですかね。
数が多いと言っても数万とかではなく、500枚、1000枚など、中ロットのお仕事です。これが重なると結構大変です。相変わらず、納期が固まる傾向にありまして、お客様の在宅勤務が要因なのか分かりませんが、特定の日にドバっと注文が入る傾向があります。なので、納期が固まるのです。
その傾向は今年の2月中旬以降に顕著で、3月は爆発して長時間残業に繋がりました。なので、今の課題は、中規模ロットをどう進めていくかです。
まずは数量のキャパもあるので、少し先のまとまったお仕事を協力工場にやってもらうことを考えておりますが、なかなか先の予定は組みづらく、結局、前日や当日にバタバタとすることが多い。これは生産管理で解決できる問題なのか、そもそも、一瞬のキャパが不足しているのか、機械を高度なものに変えれば解決出来るのか、結構思考錯誤の段階です。
金属銘板の外形加工や穴あけの工程、数十枚の小ロットであれば、シャーリングやケトバシで進めていけば良かったのですが、1000枚単位となるとプレスを使って外形加工をするケースが増えていて、そうなるとプレス前の位置決め穴加工が必要となります。これが大変です。超単純作業ですが、位置決め精度のためには必要不可欠です。ひたすら機械が止まらないようにやり繰りしているのです。また、プレスだって金型取り付けという段取り必要です。ガイドポスト付きの型であれば、プレス機に置けば良いのですが、オス・メスの単純な型だとセットに気を遣ったり。失敗するとかじって修理が必要となったり。すいません、マニアックな話ですが、そんなことが日々現場で起こっております。
小ロットから中ロットに数量が多くなれば、それだけ同じ作業を継続することで売上が伸ばせます。数字的には良いことですが、現場の仕事の流れ、もしくは仕事が滞留するタイミングは昨年の今頃から結構変化しております。その変化への対応、まさに今やっているところです。それに対応した設備が必要になるということです。
仕事は生き物のように日々変化しておりますね。その変化に対応していかないとね。