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大きな仕事は慎重に

金額が大きなお仕事、しかも、スポットで一度に大量の注文が入ることがあります。その際は、何度も何度もリスクを洗い出して、先に手を打っておかないといけません。

頭で分かっているし、実際に仕事が流れるイメージが完全に出来ても、失敗することがあります。私は何度か大きなミスを犯しております。3年ほど前、大量の材料の発注、厚み、サイズは完璧でしたが、手書きの注文書の表面処理を間違ってしまい、20万円損しました。気が付いた時はめまいが・・・。あまり出ない材料でしたので、丸々負担しました。あの時のトラウマは良い教訓です。

金額が大きなお仕事は、材料手配から、版の作成、社内の工程、外注さんとの打ち合わせ、すべて慎重に慎重に、石橋をたたき割るくらいの感覚でいかないといけません。でも、納期もあるし、今月の売上にしたいとか色々な欲が出てきます。そこをグッとガマンしないとダメなんです。

例えば、外注さんの印刷をお願いする場合、サイズいっぱいまで印字できるか、不可ならどのくらいの余白が必要か?私は5mmあれば大丈夫と思っていても、外注さんは10mm欲しいなど。その5mmの差で、歩留まりが全然変わってきます。また、プレスする際の送り、2mmが良いのか、3mmが良いのか、その1mmあったおかげで作業効率がぐんと上がったり。これは経験則になってしまうのですが、大きなお仕事はミスしないことももちろん大事ですが、関わる人にとってやりやすい環境を作り出すことも大事なんです。そうすれば早くあがります。

つまり、はい、版作ったから印刷して、はい、これ穴あけて、はい、これ切って、ではダメです。先にリスクを聞いておいて、それを考慮に入れた流れにしないと、後で必ずトラブル起きるんです。何度も経験あります!!(笑)

今もそのお仕事に仕掛中。頭から離れません。継続で何回も納品を分ける場合は、初回だめでも2回目以降で修正可能。でも、スポットだと一発勝負だから失敗出来ません。緊張感ありますね。年末まで気が抜けないですね。