モノづくり、楽しんでいますか？

なんか、毎日廃業ネタですが(笑)たまたま、今日は廃業決定の社長と、事業を徐々に縮小したいと考えている社長と、お二方と結構長い時間話ができたので、先輩方が何を考えているか少し理解できました。

お二方とも後継者はおらず、そのため、うちみたいな会社に引き継ぎの話が来るのです。

印象的だった言葉が、経営する自信が無くなってきたと。それは「老い」が原因だと。それはそうだなと思いました。

でも、印刷だとか加工だとか、本来のお仕事は好きであることは変わらないと言ってました。だから、経営から退きたいけど、実作業の手伝いは今後もしてあげるよ！と、それは有り難いお言葉です。

なんか少しお気持ちわかるんです。経営者だと、実際の製造以外にやることがたくさんあって、それがもうイヤなんだろうな。製造以外の仕事だと、新規の見積だったり、加工の相談だったり。そんな営業的な仕事は良いんだけど、それ以外の仕事が増え続けているんです。その一つ一つを覚えていることができなくて失敗してしまう。その積み重ねで徐々に自信が無くなってきたと言っていました。

例えば環境調査とか、品質管理の証明、その他〇〇調査、など、直接注文とは関係ない仕事が本当に多いのです。あと、注文が細分化されすぎていて、細切れすぎる注文、頻繁な変更。それを一個づつ対応するのがイヤになったんだろうな。メール一本送ってきて、あとは自動的に督促メール。私だって、ここまでくるとどこまで対応すべきか悩みます。これで本当に良いんだろうかと。

確かにコンプライアンスは大事だし、各種調査や検査記録の保管などが必要なことは理解しています。でも、その作業の負担があまりに大きすぎるのではないかと思います。納品するものより書類の方が多いのはよくある話。また品質要求が厳しすぎて、まるで間違いを探されているように感じることが多くなってきました。そう感じると、モノづくりはつまらないと思ってしまいます。一体何のためですか？と問いたいです。そんな状況から、先輩経営者はもう辞めた！って思ってしまうんでしょうね。私のそれなりの年齢になったら感じるんだろうな。今は我慢していますけど。

日本のモノづくりはどこに向かっているのかな？ＨＰ経由で、カッコ良いプレート付けたいです！って聞かれて、あれこれ提案して、注文もらって納品して、「すごい綺麗ですね！！ありがとうございます！！」って言われたときは本当にうれしいです。それが本来の姿なんだと思います。仕事やっていてよかったと思います。

今日は出張で往復6時間運転！！いろいろ話できたし、いろいろ考えごとできた一日でした。ブログは少し愚痴っぽくなりましたが、こう考えを巡らせる日も必要かも。と思いました。一週間お疲れ様です！！！