下請けが無くなる。これも潮目の変わり目
下請けと言っても、大手メーカーさんから見る下請けではなく、私達のような小規模工場の下請けの話です。うちも下請けですが、元気いっぱい営業中です!
ここで言う下請けとはうちの会社のように、最終ユーザーさんに近い業者が、ある工程を外に出す下請けのことです。大体、一人とか数人にやっている会社で、本当に限られた工程を専門的にやっている業者さん。多くは家族経営です。
「下請け」というと上下関係がありそうですけど、実際は違います。立場は対等です。いや、対等である必要があります。ほれ、仕事やるから、安くやれ!!そんなこと言ったら、不良品たくさん上がってきますよ、しかも請求されます(笑)その道の専門家、職人と呼ばれる人達です。
日本の製造業はその下請けさん達で成り立っていると言って過言ではないんです。出せば間違いない良品が上がってくる。価格は本当にバラバラですが品質や納期は問題ない。そういう信頼関係で成り立っているから、得意な分野はここに任せる!というアウトソーシングが進んできました。でも、今、ちょうど潮目の変わり目にいるんです。
下請けさんがどんどん減っている。この流れは止まりません。多くは高齢化と後継者不在。儲かっていてもやめる。もうやりたくない、ゆっくり余生を楽しみたい。そんな気持ちもあるんです。そりゃ、40年、50年と同じ作業を繰り返しているんですから。その人達の気持ちはないがしろには出来ません。
それで自分たちはどうするか?ですが、やはりこの商売を続けるには自前で出来る範囲を広げていくしかないのです。その工程が出来なくなれば製品にならない。そうなると、その製品の売上と、それに関わる社員たちの仕事が消えてしまうのです。だから、今の商売を続けるにはやるしかないんです。それは一から始めるか、もしくはM&Aみたいに今の仕事を引き継ぐか。やり方は色々ありますけど、実際になっていかないと今の商売が成り立たなくなる。
高度経済成長⇒業者が増える⇒専門業者にアウトソース、そんな流れで動いていましたが、今はその変わり目かと思います。全部は無理だから出来るところ、出来るチャンスがあるところからやるしかない。そう思います。
私は今の会社を今後もずっと続けていきたい。それは、私とか社員たちの「日常」を維持するためでもある。うちは地味な会社ですよ(笑)ITベンチャーとかでは無いし(笑)でも、毎日社員たちが会社に来て、大きなことから小さいことまで色々ドラマがあり結構刺激的ですよ(笑)そんな日常を守っていきたいんですよね。だから、今の潮目の変わり目についていかないと!と思う今日この頃です。
1週間お疲れさまでした!!1週間の締めくくりに外注さんの工場に寄って現場を見て、思ったこと書いてみました。来週も頑張ろう!!