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みんなハッピーの時代は終わりなんです。

コロナに対する考え方、大丈夫だよ!って言う人もいれば、いや、まだ油断してはいけないって言う人もいます。マスコミの影響も大きいと思われますが、人によって考え方が違うのは明らかです。それは、年齢、性別、置かれた立場、色んな要素が絡んでいます。

政府がCMで外歩くときはマスク外してくださいって、かなりの頻度で言っておりますが、外を歩く時もほとんどの人がマスクをしています。私は一人で歩くときは必ず外します。だって暑いし苦しいから。駅とか人混みに入る時に付けます。なんで一人で歩いている時にみんなはマスクしているんだろうって本当に不思議です。

私は会社を経営しているから、行動制限なんてかけないで経済を動かして欲しいと思っておりました。多少のリスクはあってでもです。でも、コロナ患者を診ている医療従事者の方々はこれ以上増えると医療崩壊起こすからみんな少し我慢してって思う。つまり立場の違いで考えが真逆になります。

そんな考えの違いですが、コロナに関わらず色んな分野で出てきています。それも立場の違いからです。

為替なんてよく分かる事例で、円安は輸出業者にはハッピーなことですが、輸入業者にはアンハッピー。アメリカでのトランプ政権下では移民の人を受け入れるかどうかの議論もあったし、イギリスではEU離脱の話題で国論は二分されました。

国内の政策とか外交とか、内政も外交も、どっちが良いかを選択する際に、どちらかのグループにはプラスの影響があるけど、片方のグループにはマイナスの影響が出る。それは当たり前なんですが、経済成長がずっと続けば、よし我慢しようということになります。そのうち明るい未来あるからって。そう、経済成長っていう言葉は、そんな不公平の不満も隠してしまう力があったんです。でも、この時代、永久の経済成長なんて無いから、取った取られたの話になるんです。

日本だって30年も低成長を続けていますが、何となく蓄財があるから、大きな社会的な分断は起きていないような感じがします。それは、これだけ国力が明らかに落ちているのにも関わらずです。なんか、次のステップに進めない理由は、若い世代がまだ上の世代に甘えているのか、もしくは、上の世代がまだまだ下の世代に主役を譲りたくないからか。日本で言えば、超高齢化社会ですから、例えばもっとITを進めていきたいけど、うちらはそんなの使えないから変えないで、っていう意見が多いからかも知れません。

中国がどうしても経済成長を続けなくてはならないのは、色々大変で不公平もあるけど、経済成長すればみんなハッピーだから!ってことで、社会を安定させたいから。また、反日運動や台湾など、共通の敵を作って国民を同じ方向に向けている。ただ、経済成長は明らかに鈍化しているし、不動産への過剰投資で回収できないトラブルも頻発しています。だから、そのうち、「経済成長」という理屈を使えなくなる時代ももうすぐかと思われます。中国だって全然安泰では無いんです。

そんな中での、ロシアのウクライナ侵攻。日本もウクライナも西側の国だから、なんで?って思うけど、アメリカ主軸の体制に反旗を翻したわけ。グローバル化で世界中ハッピー!って思っていたのは西側の国々で、ロシアはその秩序に我慢ならなかったのです。そう、世界中みんなハッピー!っていうのはあくまでもその恩恵を享受している人達の考えであり、その陰で、今に見てろ!!って思っている人達、国々はたくさんあるんです。

それは外交だけでなく、国内の社会においてもです。日本だって、蓄財を食いつぶして、気が付いたら、え!こんな弱い国になってる!!って思う日が近いんじゃないかと。そうなったとき、犯罪増えるとか、今よりもっと社会的な不安が多くなるような気がします。その兆候として、小田急の中での事件や渋谷での事件など、無差別な犯罪が起こる頻度が以前に比べて格段に増えています。そう考えると、日本の将来、心配になります。今よりもっと勝ち組・負け組、はっきり分かれますからね。そうならないように祈りますが、きっとそうなってしまうでしょう。私はそうなって欲しくないから、自分での出来得る範囲でベストをつくしたいですね。