どうやって作るか?無理をすると必ず損します。
値段が厳しい仕事って結構ありますよ。おいしい仕事なんて、そんなにありません。昔から長く続く仕事だと価格が厳しいものが多いです。
今日もそんなお仕事の注文が入りました。ほぼ指値のお仕事です。大事なお客様ですから!受けさせて頂きました!!
で、次に考えること、それはどうやって安く作るか(笑)頭をフル回転して考えます。今回は材料取りが重要なことが分かりました。どうやって、決まった材料にねじ込むのか(笑)各工程ごとに考えて、これをクリア、あちらもクリア、で、最後の段階で少し詰まる。理屈で考えれば大丈夫な寸法です。3mmあれば何とかなる!これで行こう!!と思ったのですが。。。
考えてみると、手作業で3mmなんて無いようなもので、その3mmがずれると、半分不良になります。材料費を15%節約するために、50%不良になるかもしれないと、冷静になって考えるとそんなこと分かりました。危ない危ない・・・。不良でると、材料費という実費のダメージもあるんですが、その不良を作っている時間と、それをやり直す時間、っていう、目に見えない多額のコストがかかるんです。
仮に3mmずれないように「気を付け続ける」っていう労力、ってこれも金額には表せませんが、、おそらく15%の材料費節約分よりずいぶん多いように思います。おまけにスピード落ちるだろうから、たぶん15%の節約分を全部使ってしまうでしょう。無理すると必ず損するです。
で、結論、材料費をケチらない(笑)大きな材料を使う事にしました。これで、現場の担当は3mmズレても不良になりません。細かいところに気を使い過ぎずに作業に集中できる。よーく考えると、当たり前なんですが。ってことを、先輩の社長に言われてはっと気づいたわけです!値段キツイと、何とかしなくては!!っていう気持ちが強すぎて、大事なポイント見逃しちゃんですね。すべて頭の中で思った通りに行くわけないんだから。何事も少しの余裕が必要です。
危うく危ない橋を渡るところでした。煮詰まっちゃう時こそ冷静に全体をみることが大事ですね。勉強になります!!!