カテゴリー

これからの町工場 その1 ~共同受注について①~

景気景気と言いますが、本当に会社ごとに様々です。忙しいところあれば、暇なところもある。あと、会社規模によっても、今後どうするか?社長の悩みは尽きません。

これからの町工場について、今後、何度か記事にしたいと思います。

これからどうしていくべきか?先に結論言いますが、自立して頑張っていくしかない!!(笑)と思っています。誰も助けてくれないよ、でも、頑張っていると、自然と助けてくれる人はたくさん集まります。仕事に真摯に向き合っていれば、タイムラグはあれど、いつかは報われると思っています。

「共同受注」たまにそんな言葉を聞きます。さっき結論付けた「自立した町工場」とも関連ありますが、みんなで集まって受注して、その仕事をみんなで手分けして納品する。実はこれ、昔から私たち町工場がやっていることです。毎日やっています。

その「共同受注」ですが、これを大々的にやってもあまりうまくいかないと思っています。うまくいくためには、ヒエラルキーというか、ピラミッド構造がみんな納得する形で出来ていることが条件かと思います。。あと、1加工、1つの加工先にすること。

共同受注の場合、とりまとめ会社がいないとうまくいかないはずです。お客様にとって窓口が一つの方が楽だからです。あと、入ってきた仕事を各業者へさばく必要もあり、この仕事の割り振り、同じ加工をする業者が何件も入っていると、必ず不平等は発生するからです。これが後にトラブルになります、必ず。

私も日々仕事を割り振りますけど、公正な割り振りなんて絶対無理です。価格もそうだし、納期も品質も。一度納期で助けてもらったら次も仕事出すし、割り振りを決める要因はその時の気分と言える場合もあります。なぜか?人間だからです。感情もあります。

共同受注しても、その中にいるのは全員社長です。船頭がたくさんいても仕事は前に進みません。だからピラミッド構造のトップが全体を統率できる体制でないといけません。下にいる業者は、自分が下請けということを納得しないとうまく行きません。そのためには、信頼関係が無いと無理です。この社長だったら大丈夫っているお互いの信頼関係です。

社長でいることの唯一で最大のメリットは「自分で決められること」です。これが無いと、全方位、常に気を配っている必要がある社長業をやっている理由が無くなってしまう。なぜか?苦労しかないからです。だから、ある仕事が入ってきて、値段も納期も品質もすべてピラミッド構造のトップに決められてもOKっていう気構えで無いと続かないでしょう。

この「下請けである」っていうことは負けではないと思うんです。言ってみれば割り切りだと思うんです。私も数多くの大手メーカーさんとお付き合いありますが、うちは下請けって割り切っていますよ。言いたいこと言いますけど、決定権は向こうにある。切られたら仕方無いと思っております。そういう感覚は、きっとお客さんが大きな会社からだと思うんですが、それと同じことを、自分の会社と同じくらいの町工場同士でやるのは難しいんでは無いかなと思っております。

あと、下請けだから、お客が上で自分が下っていうこともないです。仕事出す側と受ける側ってことです。これは信頼関係ないと、あっち出すのはずるい、値段勝手に決めるな、とか絶対トラブルになります。一度トラブルと修復は難しいです。そういった人間関係の信頼も含めた関係で無いと難しいと思います。というか、そう考えると、今、自社で持っているネットワークこそ共同受注の形だと思うんです。もうやってるし。

形のない共同受注、それが日々なんでうまく行っているかって、お互いの信頼関係ももちろんですが、誰が船頭になっても、誰が下請けになっても、気にしないからだと思うんです。それを形にしてしまうと、常に誰かが船頭で、常に誰かが下請け。そういう関係は、規模が同じくらいの会社では難しいかなと思っちゃいます。

だから、最初の結論に戻りますが、自立して自分で何とかするってことになるかと思います。明日も、この続き書きます!!