冷静に、でも、熱いものも必要だ。
「舞い上がれ!」見ちゃいますね(笑)なんか、やっぱり自分と重なるからだろうか。
以前の記事で、感情で経営は出来ないって書きましたが、それは本当です。リアル経営はやっぱ数字です。結果は必要。
ただ、結果を出すきっかけは「志」であることは間違いない。それは言えます。こうしたい、こうありたいっていう気持ちの部分。私は紙に目標書くやり方はしませんけど、常に頭の中にはこうありたいっていう姿はあります。だから、日々の営業の仕事はあるけど、頭の片隅には常に目標はあるんです。
前期、直近で目標にしていた売上はクリアしました。結構時間かかったけど、クリアしました。そして、現場環境を改善したいっていう目標もあって、それもクリアできました。で、新たなチャレンジだけど、それも、13年前からやってみたいと思っていた仕事です。短期間で実現できたこともあるし、ものすごい時間かかったものもあるし、まだうまくいくかどうかも分からないこともあります。でも、すべては経営者である私の頭の中で描いている姿なんです。
その根本にある気持ちっていうのは、「続けたい」っていう気持ちなんです。家業を残さなくちゃいけないっていう気持ちではないんです。そのような縛りというか、長男たる責任っていうわけではないんですね。そうではなく、なんか、楽しいじゃないですか、この仕事。それを続けたいっていう気持ちです。全然違う道に進んでいた自分が戻ってきて、全然自分は職人じゃないし、で、全然違うバックグラウンドを持った社員たちが集まって、創業80年ですよ。しかも銘板業って、どう考えても今をときめく業種じゃないし(笑)それでも、毎日コンスタントに仕事あって、毎日トラブルあるけど、割と充実した日々を送っているんです。お客様からも喜んでもらえる。そりゃ、うれしいし、やる気でます。うちは役に立っているって。
家業に戻ってきた当初は、「もう日本の製造業は終わりだよ」っていううちの会社の空気を変えたかったから。まだ終わんねーし!みたいな(笑)。で、数年前、売上がグッと伸びた年がありました。そのきっかけは、やっぱ、周りに負けたくないっていう気持ちからです。きっかけは反骨心、かなり熱めの反骨心です。
でも、そういう反骨心だけじゃ疲れますね(笑)常に敵が必要、みたいな。今はそういう反骨心はない。純粋に、今のこの仕事、社員たちが集まる工場っていう「場」をずっと残したいっている気持ちしかありません。
ただ、熱いものは、ある時は必要だってことです。そして、振り返ると恥ずかしくなるような「熱い気持ち」っていうのは、すべてのきっかけになっているということです。ターボエンジンみたいなもの。短距離でスタートダッシュして、疲れてきたら無理しないで、あとは自分のペースでマラソンみたいなイメージですかね。ずっと右肩上がりなんて無理じゃん。で、しつこく、目標を忘れない。そんな感じかと思います。
なんかそんなことを先週末に考えてしまいました。出張で少し日々の仕事から離れたからかな。そして、「舞い上がれ!」の続きが気になって仕方ない。