ルールメーカーではない日本
自動車産業の電気自動車化、これは明らかに日本を狙い撃ちにした政策だと、私は思います。というか、受け売りですが(笑)Youtubeで、堀江貴文さんがおっしゃっておりました(笑)
そもそものルールを変えてしまう。そういった外交的な政治力は、アメリカ、ヨーロッパ諸国、また中国などに比べて劣るものだと感じています。日本は技術力とかで世界を牽引したり、また、サービスの質が良かったり、と個々の会社や個々人の能力は優れているんだと思うけど。でも、何かの規格を決めるとか、世界の潮流を決めるとか、そういう大きな目で見ると、世界であまり目立った活躍は出来ていないと感じます。
スポーツでも、例えばジャンプとかで日本人が活躍すると、いつの間にかヨーロッパの人の体格に有利なルールに変わったりしました。
自動車業界の電気自動車化ですが、これは日本の自動車業界に相当なインパクトがあると思います。中国の新興の自動車メーカーの躍進、そもそも、中国は法律を変えて、国として電気自動車を推進しています。その中で燃料電池の製造技術がどんどん高度化しています。
モノづくりの中で自動車業界の占める割合は大きく、既存の市場を壊してまで、急激に次世代の電気自動車へシフトすることは出来ません。現実問題として、充電スタンドはまだ少ないし、電気自動車化を進めたら、既存のガソリンスタンドはどうするの?エンジンの部品を作っている業者はどうするの?となります。つまり、「既存の○○」を壊すリスクは取れない。
中国は自動車製造では後発だったけど、国の大きな政策転換は、環境負荷も軽減されるし、新たな産業の創出になるし、巨大市場だから規模の経済でコストも下げられる。やらない理由は無いし、転換したことで割を食う割合も少ない。そもそも共産主義ですし、はい、コッチ!っていうのが出来る。そこが日本との大きな違いです。
この先も世界をリードしていくという役割は日本は出来ないのではと思うんです。お人好しと言うか、相手を出し抜くとか、ルール変えて自分のものにするとか、根回しを含めて日本人は苦手なのかなと。それより、和を大事にして、決められたルールの中で何でも最適化するのが日本の得意技です。ルール変えられても、結局は順応していく。
そういった国民性は今後も変わらないのだと思います。だから、これからも、誰かに決められたルールに振り回され続けるかも知れませんが、それでもしぶとく順応して生き残っていく。そういう日本人の姿は変わらないんだろうなと思います。