引継ぎの時に気をつけること。現状を無理に変えない。
工場を引き継いでから早1か月。まだまだ慣れないことも多く、とにかく、品質と納期は以前と変わらず!を最優先にて、日々奮闘中です。
付き合いは15年以上ととても長いお付き合いで、毎日毎日、外注先さんとして通っていましたが、やっぱり引き継いでみないと分からないことが多く、日々、勉強中です。何気なく依頼していたこと、何気なくお願いしていたことが、実は結構な無理を言っていたなんて、、、今頃気が付きました。
私は今の会社に入った時は、それまでのやり方と180度変えました。で、良い方向に向かっていったんですけど、その理由は、旧態依然とした従来のやり方がダメで赤字垂れ流していたから。だから、変えないとヤバイっていう認識のもとで行ったものです。
でも、今回の引継ぎはまったく違う。経営的にも特に問題無しの会社の引継ぎ。なので、今のところは、従来通りのやり方で運営しています。細かい部分までほとんど変えていません。
特に中で働いている従業員さんは、少しの変化でも気になるところだし、無理にやり方を押し付けても調子狂うだけ。職人さんと呼ばれる人達は、「調子が狂う」という点が一番よくない。調子狂うと、品質にも影響でるし、ケガのリスクもあるんです。だから、強調しているのは、「今まで通りやってください!」ってことです。
実際の損益は、これは数か月~1年くらい回してみないと分からないものです。過去の数字は知っていますけど、会社も変わって離れるお客さんもいるわけだし、実際の数字出てこないと分かりません。それは想定通りで、最初から売上なんて気にしていないんですよ!そもそも、今回の引継ぎの目的は、売上が欲しいわけでは無いから。うまく現場が回りだして、それが本社との業務や営業とリンクしてくると、気が付くと売上伸びているもんです。今まで20年くらい経営していますけど、それが一番の発見。売上ばっかり気にすると伸びません。売上のこと忘れると、気が付くと、あ、増えてるって感じ。これが正解なんじゃないかと思います。体制整っていれば注文は自然に入るもの。それは経験上、間違いないと言い切れます。
今は出来るだけ早く、今までの日常と同じ体制を作ること、それを最優先に!と考えております。そして、アルマイト工場に異動になった社員は本当によくやっている。彼に感謝を忘れず、フォローは続けていきたいです。