値上げは簡単には出来ない。

世の中、値上げブームです。コンビニでお弁当買うと、以前との感覚にずれが生じることもあります。

消費材、同一製品を色んな人が買う場合、心苦しいですが、、値上げします。。と、イヤな顔されますが、値上げの金額で買うしかありません。イヤなら買わないし、OKであれば買わない、シンプルな話です。

でも、私たちのような産業材は簡単には行きません。新規見積もりは、もちろん値上げを含んだ金額で出します。問題なのは、すでに流れているものです。全部20%アップです！と、仮に単価表のようなものがあれば良いのですが、個別見積もりは全部交渉しないとならないので大変です。

大変だけどやるべき！とそれは当然なのですが、10種類くらいなら出来ますけど、千とか万という種類になると、再見積書作るだけで膨大な時間かかります。しかも、大手さんは、承認まで時間かかるので、途中で忘れてしまうこともある。つまり、値上げにかかる事務的なコストが膨大すぎて、1点1点に時間がかけられないというのが本音なのです。

大手さん以外であれが、不定期で注文入りますので、値上げのお願いはしやすいのです。ただ、契約ベースで金額が決まっており、常に流れている製品の値上げは正直難しいのが現実です。どうしてもマズイ・・・つまり赤になっちゃうとか、厳しいものはやりますが、そうでもない、ちょっと利益減るなっていうものは、ま、いっかーになることもあります。

だから、中小企業の値上げによる収益改善は、お客さんも協力してくれないと難しいんです。今の登録単価、一括で10%アップOKとか、そういうレベルでないと、難しいなと思います。あまりに種類が多すぎる。

そのような、実際の値上げをお願いする事務的なコストが、簡単に値上げ出来ない要因なのではと思うところです。本当はやりたいけど出来ない、という感じです。