高収益企業から学ぶ①

ちょうどリーマンショックの時ですが、エーワン精密さんという会社に工場見学に行きました。コレットチャックという、加工機に使う刃物を掴む部品です。部品加工に欠かせないものです。

もう10年前のことですが、その時の社長様の言葉のメモは今でも大切に取ってあります。そして、その教えを脳みその中にたたきこみ、モデル企業として実践しています。私の目指す会社はココ！って心に決めて、社長様の話の通りに経営しています。今でもそうです。無意識な領域にその時の話が刻まれているんですね。おかげで、軌道に乗れたんだと思います。ありがとうございます。企画をしてくれた日刊工業新聞さまには感謝です。

エーワン精密さんのすごいところは、とんでもない高収益企業なんです。とんでもないって、本当にとんでもないです(笑)毎年、経常利益率20%～30%！！毎年です。色んな経費引いた後の経常利益がです！信じられない。ちなみに、売上は20億円くらいで、キャッシュが60億円超え！自己資本比率は90％超え、とにかくスゴイ。もちろんリーマンショックの時は落ちこみましたが、その後はすぐに回復しています。製造業の経常利益率が数%が常識の世界で、この利益率。学ぶことがたくさんあります。

私は財務諸表が好きな変態なのですが、決算書見ると驚愕です。ワクワクします。ドキドキします。財務に詳しい人は是非一度見てください。

経営の基本は長い歴史の中でも不変だと思っています。私がこの会社をモデルとした理由は、取り扱っている製品が世界に一つだけのものではなく、他でも製造できる部品。つまり、他社でも生産できる製品で高収益を生んでいる。社長様の話を聞いたときは目からウロコでした。これならうちでも出来る！って思いました。当社の規模は10分の1くらいですけど、それは製品の単価や資本の構造によりますのであまり気にはしません。マネできることはたくさんあるのです。

最初は社長様一人で始めた会社。高度経済成長に乗り規模を大きくして、波はありますが成長している。同じ部品を製造する製造業として上場まで果たし、今でも高収益を継続している。国の政策として大手企業に偏ったものが多いですが、日本の製造業を支えているのは町工場なんだよ！と、まさに実践で教えてもらっている会社です。本当に勇気をもらっています。

今後のブログでは、その社長様のお話を紹介したいと思います。今年はイマイチと思っているからこそ、思い返す貴重なお話です。