環境調査対応も差別化である。
ROHS、REACH、私たちの業界では毎日使われている用語です。環境規制のことです。
今、製造業では、環境調査対応が出来ない業者は生き残ることが難しい。製造業全体ではないのですが、少なくても当社が関わる精密機器だったり産業用機械だったり、電機製品だったり。とにかく、お客さんへ納める製品の環境物質調査が膨大です。
もしこのブログを当社のお得様が読んでいらっしゃったら最初に謝ります(笑)期日通りの回答がなかなか難しい状況です。大変申し訳ございません。当社が取り扱い製品、構造は同じものですが、品番が膨大で、1種類ずつ資料を作成する必要があります。申し訳ございませんが、時間が足りません。。。環境調査は1年通じてありますが、回答納期が集中します。おそらく〇百とか〇千種類とか、そのような状況です。
正直とても大変ですが、この環境対応は差別化につながっていると私は考えています。そもそも図面にROHS対応と書いてありますので。そうでないと納品できない図番が日々増えております。こういうと語弊があるかもですが、今、世の中に流通している材料などはほとんど環境規制をクリアしています。そうでないと売れません。でも、資料を作るのが大変なのです。一字一句間違いなく、なおかつ、一点一点、含有量を計算するのです。はっきり言いますが、途方もない作業です。
そのような作業に対応できるか?当社のようなサプライヤーにはとても大きな差別化要因だと思っています。お客様にお話を聞くと、環境調査は依頼する方も大変で、回答がなかなか来ない。この理由は、製品に関わる業者の数が多く、業者ごとに対応が異なるためです。年配の方、数人でやっているような会社様の中には環境対応の書類を作成すること自体が難しいところもあります。
当社でも、材料メーカーさんに環境調査の依頼をかけても回答がなかなか来ないことがあります。これは、それぞれの会社の業界によります。日々、環境調査依頼を受ける会社は常に書類を用意していますが、業界が違うと、まずROHSとは?REACHとは?から話をスタートしなくてはなりません。
今後も規制物質は増え続けます。これは仕方ありません。対応していくしかないのです。
なので、その変化にどれだけついていけるか?そのことも、当社のような小さい工場が生き残っていける差別化要因であると考えています。以前はQCD、品質・コスト・納期、これだけでしたが、今はQCDだけでない部分、例えばこの記事のような環境調査も対応していかなければなりません。仕事は増えていくばかりです(笑)でも仕方ありません。ニーズの変化への対応、しっかり応えていくしかありません。