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留学経験は経営に役立ってる?①

実は私、アメリの大学院に留学してました。国際関係論の修士号です。留学後、1年は働いていました。その学歴、銘板屋の経営にはまったく役立ちません(笑)

ちなみにココに行ってました。→ジョージワシントン大学。あ~懐かしい(涙)すぐ戻りたい!

もともと国際機関で働きたかったんです、世界銀行とかIMFとか。最後は世銀で数ヶ月インターンしました。この経歴も銘板屋にはまったく役立たない(笑)そもそも会社継ぐつもりは無かったので我が道を行く感じで。

留学していた時ビジネスのクラスも結構取っていましたので、そこそこ実践的ではありましたが経営の実践と比べれば机上の空論、実際やるのと本で読むのは違います。

ただ、留学経験が無ければ今の自分は無いというくらい、今のところ人生で最大の事件です。あまりにインパクトが強く、ワシントンDCについた時にホテルまで乗ったタクシーの中の匂いとか覚えています。もう19年前ですが。

アメリカでの3年のことは何回かに分けて記事にしますが、まずは、勉強のこと。私は国際関係論というコースにいたので、世界で何が起きているかを色んな側面で検証します。経済政策、政治学、貿易、ファイナンス、などなど。私がアメリカにいたのは、2000年〜2003年、ちょうど中国が経済成長真っ只中でした。中国が貿易を自由化するインパクトとか、そんな論文を書いた記憶があります。

すいません、個々の内容はきれいさっぱり忘れてしまいましたが、大学院での勉強で学んだことは、「引き出し」の大事さ。一個の事案を考えるのに経済政策でみたり、政治学で見たり、マーケットで見たり、多角的に見る。これは経営でも役立っている。営業なのか、生産管理なのか、財務なのか。こんなこと言うとこの考えを否定しますが、最初は直観なんですよ、何でも、行けそうとか行けなさそうとか。その直感を理屈で納得させる方法として学問の引き出しを使うってことです。一種の安心ですね。まぁ、自己満足です、結局、私は理屈っぽいから。でも、多彩な引き出しという引き出しのおかげで「バランス型」な経営に繋がっていると思います。

「引き出し」以外だと、ロジカルシンキングの訓練。論文をたくさん書いたのですが、英語で書くのです、もちろん。でも、英語なんてどうでもよくて、自分で決めたテーマの結論が正しいことを証明するために、色んな文献を読み、またデータを集める。論理を組み立てて言って結論の結びつける。その繰り返し。テーマを決めるのは自分だし、結論を決めるのも自分です。自作自演です。経営だって結局、自作自演ですよね。正解か不正解はない自分で思ったこと、決めたことが正解なのであって、あとは理論を頭の中で組み立てて、行動に移すのみ。そのロジカルシンキングの思考は大学院時代に身に付いたと思います。

アメリカの大学院に行って、初めて勉強することの楽しさを知りました。本当に楽しかった。図書館に何時間いても苦痛ではなかったし、論文がもうそろそろ書き終わりそうな時のハイな感じは今でも覚えています。ちなみに一番楽しかったのは国際経済史、経済の歴史です。人間はいつの時代も同じこと繰り返しているんだなと。歴史なんて全然興味なかったのに、授業が分かりやすくて楽しかった。もう一回、授業受けたいです。

留学経験が直接的に役立っているかと問われればNOですが、間接的に役立ちまくっています。次回の記事では、勉強以外のことを書いてみます。