仕事を引き寄せる人
どんなに営業頑張って、どんなにウェブサイトを充実させても、どうしても仕事が入らないことはよくあります。逆に、何にもしなくても、ガンガン仕事が入るときもある。営業の頑張りと仕事が入るタイミングは必ずしも一致しません。まぁ、種まきから実がなるまで時間はかかりますので。
そんな営業とは全く関係のないところで、不思議と仕事を引き寄せる人っていますね。当社にもそんなことがあります。
銘板の印刷のひとつに「シルク印刷」というものがあります。プリントごっこって昔ありましたが、あれです。版の一部が透けていて、その部分にインクを乗せて上から刷ると、透けた部分だけにインクが乗る仕組みです。銘板ではとても良く使う技術です。
当社でもシルク印刷品はよく受けています。設備の問題で、今までは仲間に依頼することが多かったのですが、社内でも本格的にやりたいなと思い、手刷りの簡単なものですが、社内でシルク印刷を始めました。簡単な道具一式を入れたのですが、当初はあまり仕事はなかったのです。ただ、シルク印刷の担当を変えたところ、途端にシルクの仕事増えました(笑)しかも、新しい担当は昨年入社したばかりの、しかも製造業初心者。手先の器用な女性です。彼女、仕事を引き寄せてるんです。
私からシルク始めました!仕事ください!っていう営業は一切かけていないし、製造部のその社員が自分で営業しているわけではないのに、自然とそういう引き合いが来るのです。不思議です。もっとシルクを極めたいって、アンケートにも書いていました。心配しないで、もっと仕事くるから(笑)たくさん失敗して、極めてね!
頑張りたいとか、極めたいとか、そういう意思があると自然に仕事は集まりものなのかなと。頑張って営業しなくても良いですかね(笑)
振り返ると、ここ数年で新しく社員をたくさん採用しましたが、その社員の特徴にあった仕事が自然と舞い込んできます。仕事の段取りが得意な社員に金属銘板の加工を担当してもらったら、小ロットで手間のかかる金属銘板の仕事が増えた。新しいデジタルな機械設備の操作を器用に覚えていく社員が入れば途端にその仕事が増える。キャラクターグッズの印刷、万単位で大変だったね。あの経験、今に生きてます。イラレでデータ作るのが異常に早い社員が入れば、来る日も来る日も新規原稿依頼。「早い」人と「着実」な人と「慎重」な人が絶妙なバランスの検品チームを構成したら、多品種少量の注文が激増。そう、みんな勝手に仕事を呼び込んでいるんです。
製造業である以上、機械設備はもちろん重要ですが、結局、使う人ですね。どんなに宣伝がうまくて仕事取って来てもダメ。社員ごとの特徴をうまく生かした製品やサービスを提供できれば、自然と質の高いものになるから。そこを見極めて営業していくことが必要かと。そうすれば無理をしなくても自然と仕事は入ってくる。なので、私は個々の社員の強みを引き出してあげることが仕事ですね。そんな社員たちに日々感謝です!