検品チームに感謝!!
不良品を出荷前に気づく、ということがあります。今回はそんなお話です。
昨日から今日にかけて、不具合品を出荷直前に見つけた事案が続きました。
本当に検品チームをはじめ社内の検査体制に感謝!
校正が済んでしまったもので、誰も気が付かず、直前で発見。一つは数字の1つが間違っていた。(100文字以上の中の1文字)もうひとつは、文字が1mmずれてた。よく見つけるよ、本当に感心します。
直近でこのようなことがあったので記事にしましたが、検品は本当に大変です。多品種小ロットって一言でいえば簡単ですが、例えばアルミ銘板の注文で1000種各1枚とかあるのです。エクセル表と実物を1枚1枚付け合わせしていきます。同じものを1000枚とか2000枚とかという注文よりも、1枚ごとに異なる物が50枚、100枚、そんな注文が100件とか、気が遠くなる検品作業です。それを毎日毎日。月の平均注文件数は4000件くらいあり、注文数は1~10,000枚、検品する数量も膨大ですが、文字を一つずつ確認する作業もあるので、一体、何文字見ているのか想像も出来ない。うちの品質を保っているのはこの検品チームの頑張りです。
以前、品違いが多くなった時期がありました。とても似たものが大量にありますので、原因は見間違いです。毎年数千件の注文があり、前年と比べ良品率が下がったと。でも、良品率99.8%とか99.5%とかの世界です。それをきっかけに対策を取りましたので今はほぼ0ですが、、ここまで数をこなしていると、検品チームを責める訳にはいかなかったです。逆にこのような厳しい管理体制ですから、不具合の発生は極めて低いです。
最後に製品を見るのは検品ですが、不具合のすべてを検品の責任にする訳にはいかない。なので、社内で分散して検査するような取り決めをしました。また、データを取り扱う上でもルールも決めました。当社ではイラストレータ(以下、イラレ)で原稿データを作成します。その元データをコピーして印刷データを作成しますが、そのコピーの時に、ある文字のコピーを忘れたり、位置がずれてしまったり、人間がする作業ですのでどうしてもミスが出ます。1日に数件であれば気を付けて作業する、で良いのですが、毎日100件とかこなしていると、ミスは必ず出ます。そのミスをしないように、みんなで話合い、データをグループ化する、ロックはかけない、など恒久的対策を積み重ねてきました。
少量多品種の銘板の検品は、大量生産の検品や、機械加工品の検品とはまったく異なる世界です。もしかしたら出版業界の校正作業に近いかも知れません。ものすごい集中力が必要、そして機械ではなく人の目。
そんな作業を1日8時間、感謝感謝です。週末はゆっくり休んでくださいね。来週から年末の追い込みが始まりますから!