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こんな時こそ、投資の基本を

世界の株式市場の混乱は日に日に増すばかりです。いったいどこまで下がるのか。こういう事態を見ると、どうしても投資=悪と思われがちです。特に日本は、私も含めてですが、「株」に対してあまり良いイメージがない。バブル崩壊が日本中にトラウマとして残ってしまっています。株は投資というか、一種のギャンブルのように思われがちです。でも投資はギャンブルではない。自分の資産形成のための大事なツールです。

コロナショックで大変なことになっていますが、こんな時こそ、投資の基本を再確認する良い機会な気がします。タイミング的に私個人の保険を見直す機会があり、改めて勉強させて頂きました。以下、ソニー生命様の「変額 虎の巻」というパンフレットを参考にさせて頂いております。

投資の基本はリスク分散です。具体的に3つ挙げます。①資産分散 ②長期運用 ③時間分散。

資産分散:一つの資産にだけ投資するのではなく、投資する先を分散しようという意味です。1社の株だけ持つのではなく、色々な会社の株を持つことでリスクを減らす。投資信託がこれにあたります。複数の会社の株を持つことはもちろん、日本だけでなく世界の株式もミックスする。また、株式だけではなく、債券や不動産も投資対象に入れてリスク分散を図る場合もあります。どの組み合わせが良いか?は個人では判断は難しいですね。証券会社で売り出されている商品を買った方が効率的です。

長期運用長い期間での運用を考えるという意味です。デイトレーダーで無い限り、日々の収支を気にする必要はありません。極端な話ですが、一か月前にインデックスファンドを買って、今日3/13に売れば、とんでもない損失です。でも、もっと長く見てみるとリターンが出ているものも多いのです。例えばですが、ダウ平均、5年前と比べて20%も上がっているんです。日々の売買ではなく、むしろそれは投資銀行の方々の仕事ですから、5年・10年・20年という長期のスパンで投資を考えれば、リスクも低くなります。

時間分散一回で投資するのではなく、毎月毎月、決まった額を買っていくという意味です。買うタイミング、時間をずらすことでリスクの分散を図る考え方です。例:)毎月10万円投資する。株価1万円であれば10株です。次の月、株価5000円になってしまった。でも10万円で20株買えるんです。一括で買ってしまい株価が半分になれば半分損ですが、毎月毎月同額で積み立てしている場合、株価が下がれば以前より安い株価で、買える株数も増えますから。その後、値上がりすればその分が利益になります。こうやって、その時々の価格で投資出来れば、リスクの分散になります。

このように投資のリスク分散を見ていくと、特に①資産分散②長期運用は、日々行っている経営と同じことが言えますね。一つのお客さんに依存し過ぎない。お客さんの業種を広げる。日々の売上の上下を気にし過ぎない。目的を決めて、もっと長期の目で自社の経営を考える。

株式市場がこれだけの暴落すると、私たちの仕事への影響もかなり大きいと思います。でもそんな時、もしヒマになっちゃったら、お客さんの分散化とか、長期で考える会社の目的地とは?など考える貴重な時間も作れると思います。そうポジティブに考えましょう!