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IMF予測~世界経済成長率-3.0%~

昨日、IMFから2020年の世界経済の予測が出ました。世界経済の成長率-3%、先進国はすべてマイナス成長、中国などの新興国も超低成長が予測されています。世界大恐慌以来の不景気となる予測で、大恐慌を上回るのではないか?とも言われています。つまりリーマンショックは超えそうな感じです。

この衝撃的な予測ですが、気になるのは、ずっと落ち込んだ景気がダラダラ続くのか?もしくは、一時的に、つまり現在のパンデミックで経済全体が止まってとんでもないマイナス成長に入っていますが、今後、少しでも以前のように戻って、平均しての-3%くらいになるのか?ということです。絶望的な落ち込みがどの程度続くのか、誰も分からないと思いますが、、超マイナス期間の長さがどの程度続くのかが心配です。

どうしてもリーマンショックの記憶がよみがえります。この不景気が実際に自社の業績にどの程度影響するのか、それはどの経営者も心配で仕方ないことだと思います。

自分の会社を10年前のリーマンショックと比べると、営業体制も生産体制も大きく変わっていると思っています。あの頃よりかはすべてがレベルアップしている自負はある。また、多くのブログ記事で書いておりますが、私たちのような下請け業者も廃業ラッシュでどんどん減っている。10年前は、どちらかといえばサプライヤー過多で、どんどん価格が下がっていきました。また、新興国など、労働力が安い地域へ仕事が流れていく、海外生産移行ブームの真っ只中でした。

今は環境が大きく変わっている。サプライヤーの数も減って来てるし、コロナウィルスで海外生産のリスクも大きいことが分かっています。5Gで始まるデジタル革命もある。長引く不景気で俗にいうゾンビ企業も減っており、今生き残っている会社はリーマンショックや震災を切り抜けた体力的に健全である企業の割合も増えていると思う。つまり、10年前とは状況が全然違うのです。

また、不景気の始まり方ですが、リーマンショックの時は金融市場の崩壊がスタート、今回は実体経済のストップがスタートです。実体経済の超不景気からの倒産激増で、金融システム不安が出るともうどうにもなりませんが、世界各国が協調して政策を打って出るので、その心配はあまり無いかと思う。それより、将来的な超インフレ時代が来るのでは、と。そちらの方が恐怖です。

大手メーカーが生産を止め始めています。自動車大手ばかり注目されていますが、自動車以外、例えば電機とかも止まってきているし、工事=建設関係もストップしています。需要はあるのにウィルス感染拡大防止のための休止であれば復活の期待はありますが、世界的な需要低迷による生産調整が始まっていますので、こちらの方が深刻かも知れません。私たちのような末端のメーカーは影響を受けやすいので。

そんな中でどこまで健闘できるか、生き残れるか、もしくは大きく変化するのか、、色んなことを考えております。何が起きても、目の前で起きていることに対処しなくてはならないのですが。決してワクワクはしませんが(笑)かと言ってあまり悲観的には考えていないです。今回も何とかします。