大好きなワシントンDCが大変なことに!
アメリカが大変なことになっています。警察官の黒人男性への拘束行為で、黒人男性が亡くなってしまいました。ご冥福をお祈り申し上げます。
人種差別に対するデモがアメリカ各地で起こっており、首都のワシントンDCでの大規模なデモがメディアで報じられています。でも実際はどうなのか分かりません。私も、同時多発テロのときにちょうどワシントンDCにいましたが、実際現地にいると、細かい情報が分かるので、逆に焦らないのです。ただ、大統領がデモ制圧のために軍の派遣も検討しているとのこと。これは尋常ではありません。
表向きはもちろん黒人男性の死、つまり人種差別が原因ですが、コロナ禍も一つの要因だと思います。アメリカは日本のように国民全員の健康保険制度が整っておりませんので、医療が受けられるか否かも貧富の差が出てしまいます。コロナで亡くなる方も、黒人やヒスパニックの方の割合が多いとのこと。これも、人種間の貧富の差も影響していると言えます。
コロナ前はアメリカ経済は順調でした。何を言おうとやはりアメリカは強いんだなと私も思っていましたが、コロナの感染拡大が始まりアメリカ経済も急減速。好景気の中であまり気にならなかった貧富の差に対する不満が爆発した形ではないでしょうか。コロナで行動も制限され、職も失い、怒りの矛先が今回のデモの要因になっていると思います。
この件はアメリカの国内で起きていますが、対立が国際的に起こる懸念もあります。私が以前記事にした保護主義の話です。コロナ感染拡大の責任?という点でアメリカと中国の対立が鮮明になっており、では、お前の国はどっちにつくのか?というような新たな冷戦の可能性もあります。アメリカも中国も、お互い依存しているわけだからメリットなんて何もないのに。
アメリカの大統領選挙もあるし、中国も自国のメンツを保たなくてはならない。コロナ不況で打撃を受けやすい新興国。コロナ禍で忘れていますが日韓の政治的な対立。イギリスのEU離脱。世界中の景気が良いときは、そんなこともあるけど景気は調子良いから何とかなるさ!で済みますが、不景気突入の中では、まずは自国の利益の確保に向かうのは当然です。国際関係が冷戦以後でもっともグチャグチャな状態かと思います。どうなるんだろうか、、、戦争になってしまうのだろうか。
アメリカ一強時代が終わり、中国という大国の台頭が注目されていましたが、今は次の段階に入りつつあります。今、世界中の共通の敵はコロナウィルスですが、徐々に落ち着いてくる時こそ、国際的な対立がもっと鮮明になるのではないでしょうか。しかも、リーマンショックの時に中国のように、経済復活の救世主がいないのです。とにかく今は世界中でお金を刷りまくり、財政出動して混乱を何とか抑えようとしている状態。経済も政治も世界中超不安定な状態ですから何が起きても不思議ではないです。世界中の偉い方々、本当に宜しくお願い致します。争いは誰も望みません。