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新資本主義って何だろうか。

本日、正式に岸田総理が誕生し、新内閣がスタートしました。

そして、今月末に衆議院選挙が行われます。新内閣の顔ぶれを見ますと、総裁選に協力してくれた派閥をバランスよく入閣させ、なおかつ、中堅・若手・女性を入閣させるなど、多方面に気を遣った人選のように思えます。岸田さんは派手さは無いけど、堅実な方のように思えました。河野さんの方が一般の人気があり、選挙に有利と言われておりましたが、実は岸田さんの方が堅実・着々と準備を進めそうで、野党にとっては強敵ではないでしょうか。あくまでも個人的な意見ですが。

岸田さんのインタビューで、「新・資本主義」という言葉をよく聞きます。小泉政権以降の新自由主義と呼ばれる経済政策では、富めるものがより富み、貧富の格差が広がったと言われています。それはアベノミクスや菅政権でも継続され、今回、岸田総理はその流れを変えたいと。それを「新・資本主義」と呼んでおります。中間層の所得を上げ、格差を是正したいという趣旨です。

成長と分配という言葉を使われていますが、分配とは富めるものから多くの税を聴取し、所得が下の層へ再分配するということ。税の制度自体、所得の再分配だと思うのですが、今回は、より明確に示した形となります。

具体的な施策はまだ分かりませんが、金融所得への課税、高所得者への課税、看護師・介護士への報酬の引き上げなどがあげられます。小泉政権以降の新自由主義と呼ばれる経済政策では、お金持ちがよりお金持ちとなり、その恩恵はトリックルダウンと呼ばれる理屈で所得が下の層に流れていくはずだと言われていました。が、実際はそうではなかった。だから、今回はその是正をしたいということです。

中間層の所得を上げることで消費は拡大し、景気は上向くという理論かと思いますが、実際どうなるのか。実際の施策を見てみたいです。おそらく最低賃金の引き上げの議論もまたあるだろうし、ベースアップを政府から要請するという話もあるかと思います。それは雇う方と雇われる方の間でのお話。また、大企業と下請けの中小企業の間での単価を含む取引条件のお話。現在、材料費がかなり高騰しておりますので、単価アップをしたい中小下請けはたくさんいると思います。その要請をどのように実現させるのか、私はそこに期待したいです。

コロナ禍では大企業の業績も落ち込みましたが、コロナ前は見たこともない利益を発表されていました。そのほんの一部を下請け先に還元してくれたら、非常に助かります。本当にそう思います!そういう話をしやすい制度というか、雰囲気作りをして頂ければ良いなと思います。雰囲気って曖昧な言葉ですが、結構大事です。え!そんなこと言うの?ではなく、そうですよね、そんな話が来ると思っていました、という雰囲気を作ってもらいたいのです。

なんか政治が慌ただしくなりましたね。政治に興味あろうが無かろうが、結局は政治ですべてが動きます。だから、今月末までの1か月、私は超楽しみです。今後、どう日本が変わるのか。小泉さんから始まり、途中下野もありましたが、菅さんまで続いた流れが変わりそうです。そこに注目したいです。岸田さんがいう「新・資本主義」の中身は何か、実現できるのか。見てみたいですね。