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円安は追い風か?

1ドル=120円 信じられない数字です。私、大学生の時、79円とかでしたから・・・遠い昔の記憶です。アメリカ旅行で何でも安い!と思っておりました。

この円安は、輸出企業の決算には追い風であることは間違いないです。大手企業さん、想定レートを109~110円くらいにしているところが多いと思いますので。1ドルで10円の円安って、、円建ての利益アップは間違いないです。

円安・株高という動きも久しぶりです。決算近いですから、上記のような流れは決算の数字に直結する、その結果の株高でしょう。

私達のような零細の製造業にも追い風となると思います。お客さんの方で、さぁ、どこで作るか?の判断基準で為替は大きいと思いますから。

ただ、プラスの影響だけでなく、マイナスの影響の大きさも考慮しないといけません。輸入には悪影響です。特に原油などのエネルギー。ガソリン価格は上がるし、原油を使う原材料の価格も上がってくるでしょう。プラスとマイナスの影響、色んなことが一度に起こっております。試練が続きますね。

なんで円安?ですが、それはアメリカの政策金利の上昇が要因です。金融緩和が続いていたことと、コロナ後の経済復活により、アメリカの物価上昇はものすごいです。過熱状態を抑制するための政策金利の上昇です。また、ウクライナ侵攻による有事のドル買いも要因の一つかと思います。

アメリカの政策金利の上昇は、世界経済全体への影響も大きくなるはずです。マネーが新興国から引き揚げられる可能性があるのです。1997年のアジア通貨危機もアメリカの政策金利の上昇が関連しています。ドルで持っていても金利をもらえるのであれば、新興国より安全なアメリカに投資した方が無難、という考えです。アジア通貨危機では、ヘッジファンドの仕掛けも急激に資金が新興国から引き揚げられ、結果的に新興国の通貨が暴落しました。

日本も今後円安がどんどん続くのであれば、円安でラッキー!!なんて考えを捨てないといけません。為替の変動は、日本とアメリカの金利差です。(※アメリカの方が金利高ければ、円を売ってドルを買って、ドルで運用するから)これ以上、急激な円安が続けば、特にエネルギーなど輸入に頼っている製品の価格が上がり続けますので、マイナスの影響の方が大きくなります。今は120円前後で小康状態ですが、今後も見ていかないと。私、投資もやっているので、目を離せませんね。