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縮小する国、日本は今後の世界モデルになるのか?

最近、岸田首相が少子化対策の具体案の議論を始めていますが、時すでに遅し、日本の人口は減り続けていきます。ということは、日本の市場の大きさは今後、小さくなってくる。市場が縮小しますが、同時に、製品やサービスを提供する供給側も縮小していて、今の人手不足の問題はその象徴であると言えます。

日本の市場規模は世界第3位で、まだまだ世界の中では経済大国であることは間違いありません。その日本が経済規模の縮小が今後始まっていくわけですが、今現在、自分自身で考えると、あまり大きな変化はありません。今現在というか、今後どうなるの?っていう不安の方が大きいです。

仕事やっていると、需要側と供給側、両方の不安が付きまといます。需要側、つまり、今後も、最低でも今のレベルの売上や仕事量は確保できるのか?という不安。供給側でみると、うちの製品を生産できる社員などを確保出来るのかどうか?という不安。これはすぐに解決できる問題ではありません。

明日目が覚めると問題が解決している!なんてことはありません。日々の事業活動で、時にはマイナーチェンジ、時には大きく変革。そうやって会社の形は変わっていくわけだけど、解決する方法は日々の課題に対し向き合って、その時その時にベストな判断をしていくしかありません。

自分で経営していて思うことは、とりあえず溢れるほどの仕事があれば、実は何とかなるんです。その中で細かくて解決しなくてはならない課題はたくさんあるんですけど、溢れるくらいの仕事量と売上があれば、実は何とかなる。売上あるでしょ?では、いいじゃない、その問題。とりあえず、問題はこの片隅に置いておこうよって。そうやって、常に仕事がある状態が続いたのが、20~30年前までの日本なんですけど、今は違う。需要の浮き沈みも激しく、そのなかで何とかやり繰りしえていっているわけです。

そんな成熟した市場でどうするの?っていうことを考え、日々解決していくことは、実は先進国の中でいち早く高齢化社会に突入した日本のアドバンテージではないかと思うんです。高成長が見込めない中で何とか成長分野を見つけたり、どうしても市場が限られているのであれば、どのように分け合うのか?再分配するのか?日本だけでなく、世界中の国々は、成長すればなんとかなるっていう原理の中で動いていたと思うんですよ。それは、私が常に感じていること、右肩上がりの売上あれば、何とかなる!ていうことと同じような気がします。

つまり、縮小する日本って暗いイメージがつきまといますが、高齢化社会を迎える先進国の中ではリーダーみたいな感じで、今後、日本以外の国も、成長出来ない状況の陥るわけで。日本はそのロールモデルになるんじゃないかって思います。それは、政治家さん・官僚さんたちが考える政策の他、自分たちが普段の生活でどう行動するか?っていうことも重要だと思うんです。ある意味、最先端のことやっていると思う(笑)

なんか抽象的な記事になってしまいましたが、そんなこと考えてみました。