中小・零細企業の8割が赤字!!
先日、友人から勧められた動画で小規模の製造業の座談会があり、その中のお一人とお知り合いになりました。知り合いというか、私が一方的に連絡をして知り合いになってもらいました(笑)小川様、ありがとうございます。
小川製作所 小川様のブログ:日本経済復活へ!経営者の仕事術
そのなかで驚愕の数字が!!日本の中小零細企業の約8割が赤字です!小川さんのブログのすごいところは、統計データ=客観的な数字から、中小・零細企業の本当の姿を記事にされているところです。とても勉強になります。
今回参考にさせて頂いた記事:赤字ビジネスは経営者の責任か?
そのブログの中で中小零細企業の約8割が赤字ということを知りました。つまり黒字化しただけで上位2割です。これはいかがなものか。その赤字はどうやって補填しているのか?補助金であったり、過去の内部留保の切り崩しだったり、つなぎの借り入れだったり。
赤字は悪いことではないです。納税の観点から言っても、何年か欠損金で残していって、将来出る黒字分を相殺する役割もあります。ただし、それは、今回のようなコロナ騒動だったり、リーマンショックだったり、まれにおこる突発的な災難で出た赤字分を、将来黒字が出たときに相殺できるもの。もしくは、新規事業の立ち上げで売上が上がるまでは多額の赤字が出る。このような理由ある赤字であれば良いのですが、継続的に赤字を続けるようであれば、やはり経営の在り方を考えるべきではないでしょうか。継続的な赤字は節税とは違います。キャッシュが減るだけです。
赤字の原因はそれぞれだと思いますが、赤字でずっと生き残ると、他の会社にも影響が出てしまいます。例えば価格。大昔の量産価格の単価で少量注文を受ければ赤字になります。その価格が残ってしまうと相場の価格になってしまう。適正な単価を提示すると見積競争で負けますので、やはり赤字企業に仕事が流れる。赤字価格でも、現金が必要であれば受けますから、結局は値上げは出来ない。負のスパイラルです。
利益が出なくて、キャッシュが減れば、次の一手を打つ資金も無くなる。やはり、これを止めなくてはならないのです。
一発逆転の新規事業で赤字を相殺!なんて、たまに成功事例でテレビなどで紹介されますが、そんなことは稀です。なので、普段の仕事で赤字を解消することを考えないといけない。赤字出ているのに、高級車乗っているとか散財する経営者は論外ですけど、出来る事はあるはずです。社内の生産効率改善するとか、お客さんに値上げの交渉をするとか、適正な価格で買ってもらうお客様を見つけるとか、方法はある。もう十分稼いだからとか、、あと数年で廃業するし、、だから、今のままで良い!のでは、残された経営者たちが困るんです。これは結構切実です。みんな頑張らないと。
赤字出し続ける限り、法人としては納税しません。消費税は別です、利益にかかる法人税です。これだけ国を存続させるコストが上がり続ける現状で、税収が全然足りなく国債をバンバン発行しなくてはならない状況。これらを国とか政治家に文句言う前に、まずは自分たちも利益出して納税しないとダメ。行政サービスはタダじゃないのです。
今回のコロナ騒動は経営にはマイナスの影響を与えそうです。どの程度か?リーマンショックと比較すると?、それが分かるのはこの先です。ただ、これをチャンスと捉え、会社の経営の在り方を見直す機会と捉えることも出来る。リーマンショックの後、震災の後、産業の構造は大きく変わりましたから。今回もその段階に私たちはいるのではないかと思います。