一本足はリスキー 分散化=軽症で済む
先日、地域経済の研究所の方とお話する機会がありました。このコロナ禍で業績が悪化している会社はとても多く、うちもその中の一つ。コロナ前と比べ、どの程度落ち込んでいるか、これを考える機会がありました。
無傷の会社はほとんど無いと思いますが、問題なのは下げ幅です。半減しているのか、2~3割減か、それとも、5~10%減か。この数字の違いはとても大きいです。私の感覚からすると、リーマンで4割減を経験しておりますが、4~5割減は本当にヒマ!!!っていう感覚です。3割減がギリギリ、手が空くけど何とかやっていけるレベルでそれ以上の落ち込みだと、完全に誰かの手は空いてしまいます。逆に5~10%減だと、あまり気にはならないレベルで、2割減くらいが一番ドキドキするレベルです。うちも昨年の秋くらいは昨対2割減くらいで、一番ヤキモキしておりました。
その下げ幅の違いの要因は何か?それは、お客さんの分散化なんだと思います。一本足打法ですと、そのお客さんからの注文が減れば大打撃。逆に分散化していれば、あるお客さんは悪いけど、あるお客さんは動いている、平均するとちょっとマイナスくらいに落ち着きます。投資のポートフォリオと同じで、1社の株だけ持つより、インデックスファンドなど、幅広く投資した方がリスクは低いよ。っていう理屈が、経営にも当てはまるんです。
お客さんのすそ野が広いと、予想もしていないような特需の恩恵を受けることがあります。これが大事!一生懸命、特定のお客さんに営業しても、お仕事無い時は無いんです。それより、幅広くお客さんを抱えていると、ぽっと仕事が入ってくる可能性があるんです。うちも何度それで救われたことか。
うちも無傷では全然ありませんけど、細かいお仕事を地道に取っていくことで、何とかやってこれています。逆に言うと、特定のお客さんの急成長の恩恵を受けることが出来ません。でも、私はそれで良いと思っています。業界とかうちの会社の規模を考えると。身の丈でやっていきます!!