好循環を生むためには、買う人が値上げを認めるかどうかです。
阿部さん・菅さんから岸田さんへ政権が変わり、経済政策も変化が出てきました。新資本主義という名前で、成長と分配の好循環をキーワードに、社員たちの給与アップが焦点になっております。毎年、〇十、〇百、〇千億という利益をだしている大企業とは異なり、中小企業がそれが出来るかどうか?日本の大部分は中小企業ですから、ここが変わらないと日本は変わらない、そう考えているのです。
その命運は2つの側面があって、売る人は適性価格をきちんと主張出来るのか?そして、それを買う人が受け入れるかどうか?ということです。簡単にいうと、言いづらい値上げ交渉をきちんとやって、それを認めてもらうということです。
最近の材料費の値上がりは半端ありません。昭和価格でやっていたら、材料費アップ分で赤字になります。
だから、まず私達のようなサプライヤーがきちんと声を上げないとダメです。値上げさせてくださいと。で、もっと言うと、それを認めてもらわないとダメです。事業が継続出来ません。それが理由で事業をやめる人が本当に多いのです。
バブル後の日本はとにかくコストダウンばかりでした。だから値上げの文化が無い。なので、言いづらいんですよ!!でもね、今、こんな状況だから、本気で考えないといけないのです!まいっかーで過ごしていると、後で利益率の低下に驚くでしょう。
さらに言っちゃいますが、もし、値上げを拒否されて赤字確定であれば、その仕事を断らないといけません。そのくらいの覚悟が無いと。赤字で事業していても、慈善事業ではないのです。適正な価格で買ってもらえるお客さんを探した方が良いです。
サプライヤー過多の時代は、うちはもっと安いよ!!が通用しておりました。そういう仕事は安い方、安い方に流れます。変なタイミングで受けてしまうとアウトです。で、今は無理な価格でやっていた業者がどんどん店じまいしております。その値下げの負のスパイラルは継続出来ないとこまで来たと思うんです。プレス一発@3とか、そのおじいさんは年金もらいながらやっていました。その金額はもう無理なんですよ。
大企業も変革期と言われておりますが、中小企業も同じ。何でも言う事聞けば生き残れる時代は終わったのです。だから私たちももっと自立していかないと。
そんなこと、最近は考えています。