どれくらい、原材料費が上がっているか?
何度も記事にしている材料費の値上げの件ですが、今回のブログでは、具体的にどのくらい上がっているかを記載しておきます。
材料の種類によっては、値上げのタイミングが異なりますので、比較する期間が異なりまずがご容赦ください。
①シール材料全般:2021/10~ 一律5%アップ
②アルミ(A1050P):2021/4月と比較 2021/10月時点で10%アップ、2022/3月時点で33%アップ!!
③ステンレス(SUS304):2021/4月と比較 2021/10月時点で2%アップ、2022/3月時点で11%アップ
④真鍮:2020/3月と比較 2021/10月時点で38%アップ、2022/3月時点で45%アップ!!
④の真鍮が、材料費アップが早かったので、比較年を2020年としております。
シール材料はまだまだアップ率が低いですが、これも今後は分かりません。アルミの昨年秋以降の材料費アップはえげつないです!!ステンレスは比較的、アップ率が緩やかですが今後もアップすることは確定です。で、一番ひどいのは、真鍮です。一昨年より急激にアップしており、2年で約1.5倍です。信じられないくらいのアップです。これは、真鍮に使われている銅の価格アップが反映されております。
機械加工品など、材料費の比率が大きいものはとんでもない影響です。銘板はまだまだ材料費の比率がそこまで高くありませんが、影響は大きいです。銘板作成に必要は薬品や塗料など、軒並みアップしております。(大体5~20%アップ)
原因はコロナ禍での材料供給のひっ迫と、アフターコロナでの需要の戻り。つまり需要と供給のバランスが崩れております。
しかも!!ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の上昇の影響はこれからです。果てしない・・・、正直、誰も今後は読めません。代替材料の選択肢もありますが、全部値上がりしていますので、材料費アップを分散することは難しいでしょう。
一部の業者が我慢して吸収というレベルははっきり言って超越しております。だから、社内全体で、吸収していかないといけません。
インフレになるのは必須です。これだけマネーをばらまいて、これだけ原材料上がっていますから。そして、社員の給与アップのプレッシャーもありますので、社会全体で価格に対する考えを変えていかないと。本当にそう思っております。
原因は様々ですが、インフレは止まらないでしょう。世界中の経済が上回きかどうかは置いておいて、原料費アップが主たる要因であることは間違いないです。
この流れも100年に一度なのか。ここ10年何度100年に一度が起きているのか。試練続きます。