労働生産性で現実を知る。
ちょっとした書類の申請があり、「労働生産性」を計算する機会がありました。労働生産性っていうのは、社員一人一人がどのくらい付加価値つけましたか?っていう計算です。
計算式、色々存在しているんですが、申請する書類に従い、私は以下のように計算しています。
労働生産性=(営業利益+減価償却費+人件費(給料・賞与・法定福利費・福利厚生費))÷従業員数
営業利益+減価償却費+人件費(給料・賞与・法定福利費・福利厚生費)は付加価値の総額を示しています。利益だけでみると、給料減らせば利益は増えるわけですから何とでもなります。でも、付加価値額は人件費を足すわけだから、そこら辺の調整ができません。割と、実態を示しているんではないかと思います。
この労働生産性ですが、とある申請で毎年計算しているんですが、コロナ始まった年は前年をかなり下回っておりました。売上減ればそりゃ落ちるわ。で、前回の決算の数字でもコロナ前を下回っていました。まだまだ戻っていなかったのですね。売上が戻っていなかった。さて、今年はどうなるんだろうか。
この労働生産性ですが、確かに数字で表されるのでわかりやすいのです。高ければ高いほど良いんですが、やっぱりそれも一概に言えず、身を削って高い生産性を生んでいるのなら、その数字には無理があるってことです。従業員増やせば、一人当たりの付加価値額は下がるけど、それによって既存の社員の負担が減ればOK。増員した社員が仕事に慣れてくれば生産数は上がってくるはずだから、効果出るのにタイムラグが生じます。
なんて、経営分析っぽい記事になってしまいましたが、あくまでも結果論です(笑)そんな分析やっているくらいなら、新しいお客さん増やした方がいいね(笑)とはいいつつ、、、たまに数字をちらって見てみると、割と客観的に俯瞰できます。リアルな数字で出れば、対策も考えられます。
経営のリアルな実態って、毎日24時間365日経営に携わっている社長であれば何となく分かったりします。フィーリングと実際の数字は大体正しいと私は思っております。ただ、その条件っていうのは、社長がどっぷりその会社の経営に携わっているかどうかだと思うんです。会社の雰囲気、毎日、社員や仕事に向き合っていれば、ちょっとした変化にすぐに気が付くのです。そのためには常に会社にいて、回っている仕事の中心に社長がいるかどうか。
極端な話ですが、そのような社長(←その会社の経営にどっぷり携わっている社長)は経営分析とかあまり必要じゃないかも知れません。そうではなく、仕事の大部分を社員たちに任せて、社長自身が仕事の中心にいない場合、経営分析が役立つような気がします。たかが数字、されど数字、数字は嘘つきませんからね。
私はそんな数字計算は苦ではないので、文句言わずやりますがね(笑)良い方向に進んでいるのであれば数字で出るから、より自信が付きますので。それは社長の性格次第です。