データ支給は要注意
銘板を作成する際、まずは原稿データを作成します。AdobeのIllustratorというソフトを使用します。CADデータではありません。
外形(つまり、サイズ)、穴、角R、そして記載文字、書体の選定は原稿作成の際に行われます。この原稿作成で銘板のデザインが決定されます。とても重要な工程です。
原稿データは弊社で作成する場合と、お客様からデータが御支給される場合、2種類あります。ご支給の場合、データ作成費用がかかりません。(※ただし、フィルム版、シルク版、金型などの初期費用はかかります。)頂いたデータをそのまま使用することになります。
でも、、ここで注意が必要です。データ以外に図面と一緒に送られてくることがありますが、まれに、図面と内容が異なることがあります。穴径が異なっていたり、外形寸法が異なっていたり、記載文字が異なることはほとんどありませんので、一見、違いがわからないのです。基本的に図面がある場合は、図面を検品用として使用しますので、間違いに気が付くのが出荷直前ということがよくあります。
私が品質というか仕様の確認は常にするように!と何度も社員に指示しておりますので、社員みんなよく気が付くんです(笑)図面と穴径違います、角R違います、穴ピッチ違うようです、穴が偏っています、などなど。その場合、念のためお客様に確認を取りますが、ほとんどの場合、品質に大きな影響はなく、そのまま使用してもらうことがですが、、現場は焦りますね(笑)やり直しかと・・・・。
また、CADでデータを作成されてイラストレーター形式に変換されてデータを送って頂く方も結構多いのですが、実はこれも大変です(笑)CADとイラストレーターは基本的にデータの概念が異なります。例えば、単純な四角形。もともとイラストレーターで作成されたデータは四角形として、つまり4辺が全部つながった状態のデータとなりますが、CADデータの変換データは、4辺が別々のデータとなっており、繋がっておらず。そうなると、四角形の中を黒に塗りつぶすというワンクリックで終わる作業が、4辺をすべて繋ぎ直すという大変な作業が発生します。単純な形状であれば時間はかかりませんが、複雑な形状ですと途方もない時間がかかります。そうなると、一からデータ作成した方が早いのです。
そのようなトラブルが実は結構多いのです。なので、私は最近、データ支給の場合でも必ず事前にデータを確認させてください!とお願いをしております。こちらで修正作業が必要であれば費用を見積もりますし、そもそも、こちらで一からデータ作成させてください、とお願いすることもあります。
こんな状況もありますので、お客様にお願い!!データ御支給の場合、メールを送る前に再度、データをご確認ください!!0.2mmでもデータの差異があると、データ担当は気になって仕方ありませんから!!(笑)何卒宜しくお願い致します。