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エッチングで彫れる線の限界

最近、エッチングの仕事が結構入ってきております。で、細~い文字が何だか多く、都度、お客さんへ説明させて頂いております。

文字が凹む場合、つまり、色が入る部分です。最低でも0.15mmのデータでお願いします。それ以下ですと、線が出ません、切れます。文字が凸の場合、文字の周りを彫りますが、最低でも0.3mmは欲しいです。それ未満ですと、溶けてなくなります。ただし、文字凸の場合、凹む面積の大きさによるので、都度私が調整します。その場合は相談させてもらいます。

よくある質問ですが、では、文字の大きさ、どれくらいのサイズが限界ですか?実はこの答えは難しいです。ゴシック体と呼ばれる書体は、文字の線の幅がおおよそ一定です。なので、まだ答えやすいです。でも、明朝体や、明朝体っぽい英文の書体の場合、文字の線の幅が一定ではありません。明朝体をみてもらうと分かりますが、横棒が細いです。だから、明朝体の場合、縦棒は出るけど、横棒が消えるという現象が出ます。まさに数日前にそれが起きて、全部やり直し・・・(涙)

だから、私は必ず「データを見せてください」と言います。見積もりの時もです。受けてから出来ませんとは言いたくないのです。

データみて完全に不可の場合は書体を変える、文字の大きさを変えるなど相談させてもらいます。データ見ていけそうな場合は、イメージを損なわない程度に私が修正します。ほんの0.05mmくらいの調整で文字がはっきり出る、潰れないなど、結構奥深いんですよ。

だから、修正してスッキリ文字出るととても嬉しいんですね。それで喜んでもらえるともっと嬉しいです!!

エッチングは昔からある技術で、銘板全盛期の時代から比べると総量は減っていると思いますが、まだまだ活躍の場はありますよ。だって綺麗ですもの!!