ステンレスは固い。
当たり前ですが、ステンレスって固いです。だから錆びずらいんですが、加工はやっぱり難しいです。
今日はステンレスの量産品の加工をやっていたのですが、途中で穴が空かなくなりました。原因は型の変形。ステンレス用で超硬のパンチを特注で作りました。メスのダイは鉄製。両方とも超硬だと、なんかの拍子にぶつかって両方とも壊れるので、片方を超硬、片方をやわらかくしました。前回の量産で、すでにやわらかいダイは変形していたのですが、まだ使えるだろう~で試しましたが、途中で壊れる。。そうなると、型が詰まって抜けなくなります。でも、そんな不具合時も超硬は元気ですね、びくともしません。
わかりずらいかも知れませんが、黄色く囲った部分、穴が山になって抜けていないです。裏からの写真です。量産用でスピードが桁違いだから不良も物凄いスピードで量産されます。
年々ステンレスの仕事が増えて、加工が大変になった訳です。単純な計算で、アルミの5倍くらいは力が必要です。増えれば増えるほど、作業者の身体的負担は増えるので、設備を刷新したんですね。
昔から、こんな足踏みシャーリングを使っていました。これじゃ大変だ。
で、最近刷新したシャーリングがこれです。2台あります。あと穴あけ用でプレス機も1台入れました。もちろん、ステンレス以外の加工でも使っています。基本的にフットプレスで力が要らないので、今は女性社員がステンレスをカットしています。今じゃ、これらの設備無しは考えられません。お金かかったけど、社員の身体の方が大事だよ。属人的でなくなったから、おかけで生産性アップです。
今日も18時半にはみんな帰りました。嬉しいです。本当に。もちろん仕事頑張って欲しいけど、長時間残業続きでは身が持ちません。これも設備刷新と増員が効いているんだな。
さて、ステンレスの量産品は旧設備で進めるしかありませんね。明日も頑張りましょう。仕方ない、対策を練っています。