200万円では足りないです!!
先日の記事でも書きましたが、これから、と言ってもそんな遠い将来ではない、政府からの中小企業への給付の件、200万円では全然たりない会社が続出すると思います。焼け石に水、焼け石にスポイト一滴くらいです。
これは企業の規模によります。当社みたいな小さい規模であれば、それほど長くならなければ何とかなる。問題はもっと規模の大きい中小企業です。従業員100人くらいの会社であれば、固定費でおそらく5000万くらいはかかるから、あとは外注費などの変動費にもよりますが、とにかく全然足りません。あとは、つなぎの運転資金をどれだけ引っ張れるかですが。
数か月前までコロナショックがここまで影響が大きくなると誰も思っていなかったと思いますが、とにかく、お金の流れがピタっと止まった訳だから、そんな急激な変化に準備している会社がどれだけいたのか?それは、企業努力ではどうしようも無いです。通常、手元に置いておく流動性の高い資産(つまり、現金です)は固定費の3か月分くらいと言われています。そのような蓄えは、今回のコロナショックで吹っ飛びますよ!!
当社のような規模の会社であれば、たぶん何とかなると思います。いや、何とかしますが(笑)それより、もう少し規模の大きい中小企業を支えないと、大変なことになります。抱えている従業員の数が違うし、付き合いのある外注先もたくさんあるから、支払いが滞ったら外注先にも影響が出ます。それがどんどん連鎖していく・・・。
今回ばかりはゾンビ企業など言わないから、手厚く支援してもらいたいと切に願います!!政府は無担保無利子のローンの拡充を協調しておりますが、結局は借金です。借りたら返さなくてはならない。そうなると、積極的に利用する会社は返せる見込みがある会社に限られてくる。お金あげるから、もしくは、借りても返済は一番最後で良いですよ、というような仕組みで無いと、資金繰りに苦しむ企業は助けられないのではないでしょうか。
Facebookで知ったのですが、その返さなくて良い(正確には、返すのは一番最後で良い)「永久劣後ローン」という仕組みを提唱されている方がいらっしゃいました。立教大学名誉教授の山口義行教授です。
山口義行公式Web:山口教授からの緊急提言 “永久劣後ローン”で「返さなくてもいいお金」を中小企業に
まさに、このような仕組みが無いと厳しい企業はたくさんあると思います。世界的なコロナウィルスの流行は落ち着いてきたように思えますが、地域によって差があります。世界はサプライチェーンでつながっていますので、全世界がコロナウィルスを克服しないと以前のようには戻れません。そのため、仮に中国が、日本が、ヨーロッパが、アメリカが、と地域ごとに復活しても100%には戻らない。効果的な薬やワクチンが出てくるまで、続くのです。
なので、今回ばかりは、今までの常識にとらわれた政策ではなく、山口教授が提唱する永久劣後ローンくらいの大胆な政策が必要ではないでしょうか?