自分の会社の価値 町工場ではなく、谷田部銘板
自分の会社の価値とは何か?なぜ、お客様はうちに注文してくれるのだろうか?たまにそんなこと考えます。
このブログを始めた時、「町工場」のブランド力向上を少し考えていました。製造業逆風の中、町工場として何ができるのか?それは、もしかしたら、私が町工場というワードとしてのブランド力を借りようとしていたのか知れません。日本は腐っても製造業、その根底を支えているのは町工場であると。そんなことを自分で信じ切っていたのかも。今から考えると、それは間違っていたと思っています。
町工場と言っても、うちみたいな10~20人くらいの会社から、家族数人で経営しているところ、また、100人を超すような私から見れば大きな町工場もある。加工の種類で言えば、プレスや切断、レーザー、表面処理、印刷、彫刻、機械加工、、などなど多岐にわたります。だから、そのような工場を一括りで「町工場」というのは無理があるし、では、町工場って何?って話になります。私は、その町工場ブランドを自社の価値に結び付けようと思っていたのかも知れません。
それは間違いだなって思って理由は、「町工場」っていう言葉を使う際の何だか分からない違和感を感じていたからです。そう、自分なりに定義されていない言葉だったかも知れません。何か自分から離れたところにある、あまり意味をなさない言葉。だから、使うたびに、なんだか変だな~と思っていたのかもしれません。自分が腹落ちしていない言葉を使っても相手には伝わりません。
以前、昔からのお得意さんとの打ち合わせで、HPを開設するから、その会社と長年取引していることをアピールして良いか?という質問をしたことがあります。あまり良い顔はしてくれなかった。で、気付いたことは、結局はその会社の名前を借りて宣伝しているだけだったってことです。今から考えるととても失礼なことをしましたね。申し訳ありません。つまり、どこの仕事をしているのかはあくまでもその会社のネームバリューを借りているってことで、自社の強みのアピールとはほど遠いってことです。安心感には繋がりますが、、それ以来、あまりお客様の名前は出さないようになりました。アピールするポイントがずれています。分かる人には分かってしまう。
以前記事にした町工場ネットワークの話、これは私達が町工場だから繋がっているわけではなく、お互い必要だから繋がっているものです。決して、町工場集合!でうまく行く話ではない。タイミングであったり、コスト感、納期感、または、一番大きいかも知れませんが、性格が合うかどうか、も結構大事(笑)イヤな人はイヤじゃないですか(笑)いくら安くても気が合わなくちゃ付き合いません。つまり、結局は人と人の繋がりです。
そう考えると、うちの会社は町工場ではなく、谷田部銘板です。ってことになる。これは逃げも隠れも出来ないことです。今更言うのは当たり前なんですけど(笑)もちろん、経営者の私の性格が反映されているのですが、会社を構成する社員達の能力や性格も反映されているのです。それこそが谷田部銘板の正体。それこそが、谷田部銘板のブランド力ってことです。
決して大きな会社ではないですけど、きちんと仕事する。当たり前のことですけど、これを何年も何年も熟成して続けていくってことです。それこそがブランド力を保つことに繋がります。
今日のブログは読んだ人に伝わるのだろうか?(笑)少し不安です。でも個人的には言いたいことかけてスッキリです!!