先入観や思い込み
特に大手企業、常に会社に出社しないでも仕事が回る業種の方たちはテレワークの機会が増え、何なら住環境の良い地方に引越す方が増えているという報道が多く見られます。確かに、緊急事態宣言中は都心の人口が増え、地方のベットタウンの日中の人口が増えたなどのデータもありました。
でも、実は都心に違いマンション(新築と中古)の売れ行きが好調のようです。テレワークは地方移住を進めるというある種の先入観による報道とは真逆で、都心の人気は不変のようです。テレワークと言えども、週に何日かは出社します。テレワークが続いたことで、厳しい通勤ラッシュを敬遠する動きのようです。職場に近い方が良い。特に共働きの家庭が都心への引っ越しを検討する事例が多いようです。
このニュースで思ったことが、先入観や思い込みの怖さ。仕事に慣れてくるとよくあるミスはこのような先入観や思い込みによることが多い。このパターンはこうだから、こうするに間違いないっていう思い込み。仕様書を良く読むとそうではない!という、後から、「あれ!やっちゃった!」というよくあるミスの原因です。
これは仕事をいかに効率化するか?というごく普通の思考から生まれるものだと思います。仕事が作業になる。大部分においては、効率化で良い方向と言えますが、常に同じ要求があるわけではなく、こちらから見れば先入観や思い込みで、相手にとってはただのミスです。慣れるほど、仕事は気を付けなくてはいけません。
このコロナ禍での景気全体でも同じことが言えます。以前から何度も記事にしていますが仕事の波の大きさ。忙しくなればこれが何週間も何か月も続くと思いこむ。暇になれば、この暇がずっと続くと不安になる。でも結果はそうではありません。その都度、状況に応じて仕事の進捗を日々変化させていかなくてはならないのです。
自分の会社が忙しいから業界全体が復活しているかと言えば決してそうではなく、自分の会社の仕事が薄くても、隣の会社はマックスの仕事量かもしれません。これは誰にも予想出来ません。なので、いつもどんな状況になっても準備しておく必要があるのです。手が空けば先の仕事を進める、手一杯であれば先延ばしにするのではなく、毎日少し頑張ってみる。進捗はある程度自分でコントロールが可能ですから、ちょっと待てばいいや、、の余裕が後になって全体に響いてくることはよくあることです。
考えてみれば、自分の精神状態は結果よりも、先入観や思い込みで決まることが多いと思います。結局気分の浮き沈みは自分で作っているものかもしれません。常の結果から考えてみることが心の状態を平穏に保つ秘訣なのかなと思いました。先入観や思い込みで一人で走ってしまい焦ってはダメってことですね。自分にそう言い聞かせます。