ネットで大体揃う
工場やってますと、マニアックな備品が必要になります。そんな備品でも、大体ネットで解決出来てしまう時代です。
溶剤で溶けない手袋、ケトバシに型を固定するクランプ、製品のバリ取りをするエンドレスベルト、これらはここ1か月くらいで買った備品です。すべてモノタロウで買っております。大体、翌日か翌々日に到着します。
また、穴をあけるピン、金型に使うスプリングやゴム、ちょっとしたものだけど必要なものはミスミでうっています。0.1mm単位でカットズレを見るためのルーペ、Amazonで買いました。デジタルノギスはモノタロウ。何でもネットで揃ってしまう。
これでは商社さんは厳しいでしょう。定期的に大量に買うものは商社さん経由で買いますが、「あ!無い!一個だけ欲しい」なんてものは、とりあえずネットで検索、Googleで型番入れると大体ヒットします。
電話やメールでの問い合わせですと、仕様を細かく伝えて見積もりを取り、確認してから発注。で、納期1週間とか。ミスミのカタログは部品ごとの図面を閲覧でき、細かいスペックをすべてその場で確認出来ます。モノタロウも同じです。スゴイです。もちろん安さも大事なんですけど、細かい部品1個に時間を費やしたくありませんから、見つかれば大体すぐにポチっと購入です。仮に10円高くても、情報がその場で閲覧でき、登録しているクレジットカードで即決済。その手軽さ。もう工場には必要不可欠なインフラです。
そのような業務、10~20年前は商社の営業マンが担っていましたが、今はどんどんネットで買う時代。これは対岸の火事ではないと考えるべきです。弊社で取り扱っている製品は標準品ではありませんので、すぐに取って変わられるということは無いと思いますが、手軽に問合せでき、手軽に購入できることに慣れてしまった私達、その手間を省くことを第一に考えていかないとならないと思っております。だから、私も細かい仕様や参考価格をウェブサイトに掲載しているのです。
ネット販売の会社、今は私たちがお客さんですけど、今後、弊社の領域にまで入ってくる可能性があるのです。その時、その手軽に発注できるもので勝負するのであれば、こちらもその対応が必要です。納期を短く、決済を簡単に、見積もりをすぐ出すなど。単価ではない部分でどこまで勝負できるかってことです。もしくは、自動で何でもできるサイトを自分で考えて、業界の中でのリーダーになるか。
モノタロウ、ミスミ、Amazon、Askul、ネットって本当に便利だよね~なんて言っている時に、自社の領域まで取って代わられることまで私は想像してしまいます。可能性は結構高いと思う。B to Cはネットに置き換わって久しいですが、この動きはB to Bにもやってくると思っています。今までのB to Bは営業マンが対面で営業することが多かったですが、このコロナ禍でお客さんの会社の中に入ることさえ難しいです。なので、B to Bの世界にも荒波が来そうです。その時にどう対応するかですね。
だからユーザーにとって分かりやすいサイトを考え続けています。
ただし、何でも自動化する必要は無いと思っています。最初のきっかけ、つまり問合せを得る事、ビジネス言語でいうと見込み顧客の獲得ですか(笑)その裏での問い合わせ対応は今まで通りの人力でまずは良しとして。その後は自分でコントロール付くところですから。そこから勝負ってことで。このコロナ禍を境に、B to Bの営業の形も大きく変わっていくでしょう。その変化についていかないと。