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メディアの情報の出し方、情報の捉え方

情報をどう捉えるか?ですが、今は旧来型のメディア(主にテレビ)以外にYoutubeなど、ネット上で情報が溢れております。溢れるほどの情報ですので、受け取る側の情報の取捨選択が必要となります。玉石混交です。今であればコロナに関する情報ですが、実際の医療現場でコロナ対応されている医療従事者の方々、もしくは、あの分科会の尾身さんもネットで情報発信しております。1時間ほど時間はかかりますが、テレビの切り取り型の情報提供より、全体像をみるには役立つのではないかと思います。

情報を断片的に受け取っていると、ネガティブかポジティブか、自分の考えに合った情報のみを受け取るバイアスが発生しがちです。よって、余計、偏った情報のみしか受け取らなくなります。もっと、実際の現場の方々の意見と直接受け取ることが出来れば、より客観的に事象を理解できるのではないかと考えております。

コロナとは全然関係ありませんが、私がアメリカにいた2001年の9月11日、ニューヨークとワシントンで同時多発テロが起きました。私はその時、ワシントンDCの、しかもホワイトハウスの近くの学校に通っており、なおかつほぼキャンパス内に住んでおりましたので、まさにテロの標的のど真ん中のすぐ隣に住んでおりました。

日本にいる母親はパニック状態で国際電話してきて、すぐ逃げなさいと。親としてもちろん取るべき行動だとは思うのですが、刻一刻と変化する情報を得ている私としては、もっと冷静で、どう考えても狙われる訳がなく、逃げもせず、ずっとアパートで待機しておりました。その時に、断片的でショッキングな情報だけが日本では流されているんだなと思ったし、事件のど真ん中付近にいる当事者はより正確な情報をオンタイムで受け取ることが出来るので、より合理的な行動が取れるのではないかと思います。

そんなことを、今回のコロナ報道で思い出しました。毎日、感染者数を同じ時間に、なおかつニュース速報で情報が流される訳で、合理的な判断は出来ないように思えます。だからと言って楽観的には考えておりませんが、やはりワクチン接種の拡大が一番の解決策であること、これは色々な専門家の共通の意見であることは間違いないと思いました。

ワクチン接種しても感染する「ブレイクスルー感染」という言葉をよく耳にしますが、割合で言えばごく少数です。40代・50代の重症者数の増加が危惧されておりますが、ほとんどはワクチン接種していない人達です。そのような基本的な情報が無いと、ワクチン接種して感染するなら副反応の怖さを考えるとワクチン接種しなくても良いのでは?というミスリードに繋がってしまいます。そのような統計上の重要な数字はあまり強調されず、人目を引きそうなショッキングなニュースばかり取り上げられると、政府などが考えるコロナ対策、本当に国民に伝えたいことがうまく伝わらないと思います。既存のマスメディアの情報は、目にしたくなくても入って来てしまうので、やはり報道の在り方は今回のような国難では大事な役割を担っていると思います。

日本とアメリカの比較なんですけど、今回のコロナ対策も然りなんですが、アメリカの方がメディアの論調や政府の政策がもっとシンプルな気がするんです。それは、報道や政策だけでなく、大学院で勉強している時も感じました。理論や意見など、もちろん様々なんですけど、対立軸がはっきりして、で、どっちみたいな。学問の世界でも、まずは理論の「定義」がはっきりしていて、それが引き出しとなっていました。日本は何でも情報だけ錯綜していて、どの軸で考えるべきか分からない時があるのです。英語と日本語の違いもあると思うのですが。アメリカの方がよりシンプルで、日本は言葉の定義が曖昧で枝葉末節ばかりに目が行き、大きな視点で事象を見られない。そんなことを感じます。

って、私の今日のブログも論点がバラバラですね。要は、テレビのニュースばかりでなく、時間はかかるけど、医療従事者や政府の話を直接聞いた方が今の状況を冷静に理解できるってことです。