1行では伝わらない。
SNSでの有名人の発言が炎上する、もしくは、ネットニュースで政治家の発言が切り取られる、などなど、伝える側と受け取る側で意志疎通が取られないことが要因でトラブルになることが多いです。ネットが発達すればするほど。情報があまりにも多すぎるから、その情報を見せようとしてもスペースは限られます。そうなると、ムダなところは省いて省いてを繰り返すと、伝えたい意図とは異なるメッセージになってしまいます。
そんなことを最近よく思います。コロナ禍での情報発信で、先日、分科会の尾身会長が若者と討論していたネット番組を見ておりました。若者たち(20代の学生や起業家)はTwitterなどで尾身会長ももっと発信すべき、と意見を言っておりましたが、尾身会長は「そんな簡単な話ではない」と。つまり、Twitterでの文字制限の中では正しい情報を発信できないということです。当たり前ですね。人の命が関わる情報ですから手軽に情報発信とはいかないでしょう。
あと、最近うちの仕事で言うと、細かい仕様のすり合わせをお客様としていかないと後々トラブルになる、という記事を書きましたが、どんなに要約しても、すべてのリスクを先に言うとかなりメールが長文になります。仕方ないです。省ける部分がありませんので。省いてしまうと聞いていない、ということになります。逆に、あまり理解せず、大丈夫ですよ!っていえません。そんな簡単では無いし、後で出来ませんっていう方が心苦しいです。
自社のサイトを今更新中ですが、銘板の情報は1行では伝わらないのです。こちらもリスク管理の一部ですが、これいくら?はい、〇〇円です。ってそうは簡単にいかないのです。既製品であればAmazonとか楽天を当たってください(笑)カスタマイズ品は色々と確認事項があり、これでも、なるべくお客様の手間をかけないようにまとめてはおります。
つまり、言葉ってやはり重要で、人をただ引き付けるだけの一過性の気前の良い言葉を並べても、後でメッキが剥がれるだけです。だから、読むの面倒かと思いますが、出来るだけ言葉で情報を出しておきたいんですよね。そっちの方が信頼感に繋がると思うし、細かい部分での擦り合わせが出来た方がお互いの理解が深まるのではないかと思うのです。
1行の見出しでアピールできるほど、うちの会社は単純では無いです(笑)創業して80年だから、色々と面倒くさいですが(笑)その分、お客様のニーズには出来るだけ応えようと思っているのです。