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また、先輩が廃業・・・・

同業社の廃業が続いております。今日も、廃業予定の社長さまから仕事を引き継いで欲しいというお話を頂きました。

なんとも寂しい限りです。こちらから依頼しているお仕事もあり、では、今後どうするか、、と悩み事が一つ増えます。そして、知らない方ではないので、もう一緒に仕事することは無いのかと思うと寂しいです。先輩だし。

私の親世代の廃業が増えております。理由は後継者がいないから。子供がいても継がせないケースも増えております。工場経営、今の時代は大変ですから。では、自営ではなく、会社勤めした方が良いのか?私はどっちが良いか分かりませんが、今の段階だと継いで良かったと思っております。

私は親が早くに亡くなったので、社長になった年齢が周りよりぶっちぎりで若かったのです。同業社の会合に行くと、私のまわりはすべて親世代。しかも旧態依然とした業界ですから、違和感満載。最初は結構失礼なこと言ったり、そもそも会合に参加もしませんでした。

そんな中でも、周りの社長さん達は怒ること無く話を聞いてくれました。きっと自分も若い時は同じ気持ちだったからでしょう。いつの間にか、そのおじさんだらけの会合も、私にとっては居心地の良いグループだったりします。その中の一人がついに廃業かと思うと寂しいのです。

周りの変化についていくのは大変です。特にここ数年はITの発達で私達のような製造業の環境も様変わり。うちはすべて「データ化」しておりますが、まだまだ紙のやり取りをしている会社さんも多い。メールではなくファックスしてとか(笑)そのような会社さんたちがお店を閉めていくんです。客観的にみれば新陳代謝ですが、近くにいると感情入るので残念という気持ちです。

なんでもっとITを使わないのか、なんでもっと良い設備にしないのか、私は先輩たちの工場を見ていてよく思うのです。で、実際に質問してみると、今お金かけていつ回収するのか?って。後継者いないから、いま設備投資しても回収できないでしょう。とても納得いきました。つまり、いつまで会社を継続するかってことです。それは、いつかは私自身にも迫って来る問題かと思います。

今後はもっと増えるんでしょうね。あー、寂しい。以前は周りが減れば競合が減ってうちには良いことと思っておりましたが、今は違います。仲間が減っていくのは寂しい。そして怖いのです。同士が減るわけですから。この流れは止まりませんね。