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売上と利益 現実はこうなるのか

今年の春以降、コロナで落ち込んだ受注は急回復しました。売上も順調というか急回復したので、売上で見ると順調に見えます。

でも、中身を見ると、利益は増えておりません。これ、現実です。利益と言っても粗利が減っているのではなく、最終的に会社に残る利益のことです。私の理想は、賞与前の利益を増やして、社員達に還元することです。残業時間が増えれば社員達の手取りは増えますが、拘束時間が増える。そうではなく、出た利益を還元すること。そうすれば、少ない拘束時間で、長時間労働した時と同程度の収入となります。これが理想です。

私の経営での考えは、変動費(=材料費と外注費)を抑えることによって、損益分岐点を下げて売上が下がっても利益が出やすい体質にすることでした。これは入社してから変わらない考えです。変動費を抑えることは、買いたたくわけではなく、必要な分だけ外注さんに依頼して、効率よく製造するということです。コロナ前までは、これがうまく行っておりました。

今年はそれが様変わり。最小の人数で対応できる体制だったので、急回復した仕事のおかげで残業時間が急激に増えました。彫刻や印刷を内製化したことも要因です。慣れない仕事でも品質は下げたくないから、納得いくまでやる。そうすれば自然と労働時間は増えるのです。つまりキャパオーバーだったいうことです。それでも、不良があまり出ない体制でいることは社員達の頑張りでしょう。

今日、労務士さんとの打ち合わせで残業時間が話題に上がりました。来年はこれを何とかしないといけません。

実は最近増員しました。まだ仕事に慣れていないので、もうしばらく様子を見ていかないといけませんが、増員の効果がどうでるのか。また、以前、2週間ほど作業記録を付けましたが、その中で膨大な時間を費やしていた作業を丸ごとパートさんに振ったり、また、作業しやすいように小さな設備を1台増設したり。色々試してはおります。

今期の私の目標は労働環境の改善です。仕事量を落とさず、なおかつ残業時間を減らす。経営的な費用というよりも、社員たちの心と体を思ってのことです。きちんと、プライベートと仕事を両立してもらいたいのです。24時間仕事は社長だけで良いのです(笑)

今期で社長16年目ですが、悩み事は尽きず、そしてその時々でテーマが変わります。ひとつずつの解決しかありません。大変6割・楽しい4割ですね。明日も頑張ります。