利益を増やすには、売上を拡大するしかないのか?
率ではなく、額の話です。いくら利益率が高くても、売上が少なければ利益の金額は小さいまま。そんなことを考えました。
取引先のご担当、今年社長になるとのことで、少し経営の話をさせてもらいました。私とは真反対の考え方で、製造というか商社機能重視、一つのお客様にどんどん食い込んで、そのお客様の中のシェアアップを狙う。利益率ではなく利益額を重視するから、自然と売上拡大が目標となる。そういう考えもあるんだと。いや、逆に言うとそっちの方が大多数なんではないかと思います。
私は製品を絞って、客層をどんどん広げる。1つのお客様に固辞するのではなく、絞った製品をピンポイントで受注するっていう考え。それは営業マンを置かないことにつながるし、あまり深入りしないと決めております。ただし、そうなると常に忙しいんです(笑)
私もその方のような戦略が良いと思い、一時期頑張りましたが、やはり私には向いていないようです。売上拡大路線と私のような利益率重視派、経常の金額はどのくらい違うのか?リアルな数字が気になりますね。そりゃ、売上拡大して高い利益率が同じであれば最高ですけど、キャパの問題もあり計算通りには行きません。それはよく分かる。
ただ、どんどん仕事取ってきても半分以上外注さんに支払うとなると残るお金は減ってしまう。それはいかがなものか?って思うんです。外注費や材料費という変動費、10%くらいの差で損益分岐点はかなり下がります。やっぱり私は利益率重視だなと改めて思いました。急に売上拡大すると、思った以上に外に出ていくお金が増えます。そうではなく、じっくり足元固めつつ、利益率を守りながら、少しづつ売上拡大、これが私の考え方ですね、やっぱり。
順番として、まずは足元を固めること=それはザルの目を細かくすることだと思います。そうやって足元固めてから仕事が増えた方が実りも大きいのではないかと。業界や会社ごとに考え方は違うと思いますが、私はそう思うのです。あー忙しい!と言ってもきちんと利益残っているのか?働いている社員たち、無理していない?なんて、全方位に気を配りつつ。忙しくて売上上がれば良いじゃない!っていうのは間違いだと昨年気が付きましたから。
隣の芝生はとても青いですが、自分にあった経営していかないとそのうち疲れ果てます。そんなこと思いました。どっちが正しいかというわけではなく、どれが自分に合っているか?ということだと思います。どっちも正解なんですね。昨日、取引先の次期社長をお話をして、その方はそのスタイルが自然だなと思いましたし。
年明けで、仕事落ち着きそうと思いつつ何とか踏みとどまっている感じです。年末のような喧噪はありませんが、今年のスタートも何となく順調です。この調子で行きたいです。