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みんな責任取りたくないんだよね。

どんなに気を付けていても出るのはトラブル。見落としたり、聞き違えたり、確認不足だったり。理由はたくさんあります。人間だから仕方ないのですが、PCのシステムだってよくトラブりますから、機械だってミスするわけです。

消費者の目はどんどん厳しくなっており、よく言われること、何かトラブルあるとSNSで拡散されて、失敗した会社が大炎上すると。そのような理由で、検査基準が各段に厳しくなっているのは事実です。それは特定の会社だけでなく、色んなお客様がそのような傾向にあります。ここ数年、その傾向が顕著です。特にコロナ後。

ただ、そのような厳しい目を持って、実際にクレームを入れたり炎上させたりする人は本当に限られていて、そのあるかどうかの可能性が怖くてすべてに完璧を求めてくる傾向があると思うんです。作る側から見ると、本当に厳しくなったと感じます。

はっきり言いますが、完璧なものは出来ません。不具合を探そうとすればいくらだって出てきます。それの製品を使えるかどうか?という問題ではなく、時には図面と違う、時には見た目で汚いと言われる。色んな理由があるのです。

最近思ったニュースは、制服の製造が入学式に間に合わなかったニュース。あのニュースを見て、私は逆に謝っている社長さんの方が気になりました。本当はどんな理由か分かりませんけど、同情したのは確かです。仮にですが、注文が急激に増えて、その反面、材料の調達が滞って遅くなったとしたら、もう不可抗力だと思います。

え!遅れるの!色んな方が商流にいると思いますが、誰も責任取りたくないから下へ下へと・・・・。同情します、心から。そして、それは他人ごとではありません。明日あるかも知れません。

コロナでみんなストレスがかかっていると思うんですが、失敗に対して許容できる範囲がどんどん狭まっていて、製品に対してはパーフェクトを求められる。そんな環境になっていると感じます。それは製造業だけでは無いと思います。商売全体。なんかギスギスしますよね。

うちは工場なので直接作っています。だから、どうしても出来ないと直接最終ユーザーさんに伝えると、案外納得してもらえます。どちらかというと、その案件に関わる人が多ければ多いほどもめます。伝言ゲームが途中でニュアンスが変わってしまう。よくあることです。

今回の記事は愚痴ではありません。実際にモノづくり現場で起きていることで、同じ立場の人たちはみんな感じていることです。何かおかしいんじゃないかって。

そんな中、納品後にお礼のメール頂くと本当にうれしいものです。仕事やっていてよかったなと思います。