仕事の引継ぎは相当な覚悟が必要
GW明け、今日から本格的に営業が再開でしょうか。先週末5/6は、まだまだお休みのところが多かったようで、比較的落ち着いた1日でした。リハビリにはちょうど良いかもです。そして、今日から通常業務。毎年のことですが、お休みモードからの頭の切り替え、苦労しますね(笑)
引き続き、私のやるべきことは山積みです。採用・設備投資・そして、同業他社からの仕事の引継ぎです。この引継ぎ、本当に大変です。以前から記事にしておりますが、今から1年経たないうちに、ある工程をうちで引き継ぐ予定で、それを含めて、今後も引継ぎ業務が続いていきます。これは、1年のスパンでなくて、2~5年くらいのスパンで考える必要があります。
仕事の引継ぎは、やってみてわかりましたが、新規で仕事を取ることより大変だと気が付きました。相手先にとっては、引継ぎだから、既存の業者さんと同じ状態で仕事が続くものという考えかもしれませんが、引き継ぐ方から見ると、すべて自社のやり方で仕事を出来る訳ではないので、既存の価格や加工方法、すべて確認しながらの業務となります。
価格のすり合わせも大変なのですが、製品仕様の確認が大変なのです。引き継ぐ仕事は何十年も続いているものは多いので、図面見れば分かるというものではありません。その仕事が決まった時点で色々と打ち合わせがあってから仕様が決まるので、図面通りのものでは無いことが非常に多い。こちらは図面見て見積もりますが、実際の製品見ると違うじゃん!!というものが多く、そのすり合わせが大変なのです。
そうなると、引継ぎ業務自体を誰が引っ張って行くべきか?となりますが、そこが問題だったりします。つまり音頭を取る人がいない場合、引継ぎは全然進まない。そして時間が過ぎて納期が迫る。最終的に弊社で納品するので、負担は弊社の社員たちへとつながります。
今年の1月から、大きな引継ぎを開始しましたが、4か月経ってやっと軌道に乗り始めました。それまで、価格の交渉、仕様のすり合わせ、製品一つづつです。それに加え、納品の仕方(伝票の書き方、荷姿など)も一つづつ確認が必要でした。だから、どんどん入ってくる注文書を眺めながら、当初は愕然としつつ、週末の時間を使って一つづつ処理することが続きました。そして、やっと軌道に乗りつつあります。これが今後もずーっと続くわけです。
以前、先輩社長から言われたこと。経営は5年スパンで考えろ!!今年からの5年は、引継ぎ業務を完了させること、そして、仕事を以前と変わらぬように安定的に納品まで行える体制に持っていくこと、これに重きを置くべき期間だと思っています。それは、社内の生産体制の整備も含まれます。
過去を振り返ると、とにかく新規受注を増やして売上を伸ばそう!を主な目標としてきました。それは時には現場に無理を強いてまで進めてきました。結果として仕事は増えましたが、理想の会社とは程遠く、去年から製造環境の改善を始めた訳です。だから、今後5年は売上を伸ばすことを時にはガマンしながら、安定的に供給できる体制をまずは整備しないと、と考えています。引き継げば、売上は自然と増えるものだから焦る必要なない。
コロナも長引いており、これを機にやめる社長も多いし、とにかくなんか落ち着かない日々がもう2年くらい続いているんです。私を含め、周りの社長友達はみんな苦労しております。色んな課題が表面化しており、優先順位を付ける前に新たな課題、思ってもみなかった事態が次々と起こります。だから、そんな時はまずは落ち着く、出来ないものは出来ないってはっきり言う、そして、納期を待ってもらう、以前のように何でもカモン!!ではやっていけません。今はそんな状態です。目の前の課題を一つづつ。それしか解決策はありません。