価格転嫁しずらいの違和感
最近はうちのような工業系の製品の値上げだけでなく、食品など、より一般消費者向けの製品にも、かなりの値上げが見られるようになりました。仕方ない。野菜なんかは天候にも左右されますから。
で、いつものようにテレビのニュース見てますと、八百屋さんのご主人が出てきて、「困りましたね~、お客さんに高いって言われますよ」お決まりの風景なんですけど、これに違和感感じるのは私だけでしょうか。うちがどこまでガマンできるかな~とか。
思うんですけど、ガマンしなくて良いんですよ!!仕入10円あがったら、きちんとその分請求しないと!思わずテレビ見て突っ込みました。小売店などは、特にお客さんと見積書なんてやり取りしていないから、きちんと適正な価格で売るべきです。ガマンとか、出来るだけ安くとか、昔ながらの精神論で商売続けていると、自分の会社がおかしくなっちゃいます。万が一、価格転嫁できずに倒産するとしたら、今までのお客さんに製品を届けられなくなるから、そちらの方が消費者への被害が大きいです。
で、それでお客さんが離れていったら仕方ないと思うべきです。だって、採算合わないで無理にでも商売やるお店や会社があるのであれば、それは継続出来ないんです。だから、そこは追従してはダメです。
時代の流れ、特に価格に関しては、今はまさに変革期です。以前はそれでも値上げしないで何とかやり過ごせましたが、材料価格の推移を見ても、今やらないと本当に大変です。買う側も意識変えないと。「安売り」には理由が必要です。それは製品を絞って大量に仕入するとか、生産するとか、理にかなった理由が無いとおかしくなります。「ガマン」は続かないのです。この先、もっと価格上がるし、きちんとその分を転嫁して、適正な利益を出し、で、社員に還元しないと。それが岸田さんが言っていることであり、我々が実践しないといけないものです。
日本の物価が上がらない、それは政府とか日銀とかの政策が失敗!という人ますが、それは間違い。どんなにお金ばらまいているのか。どんなに金利安いのか。この円安はその結果です。いつまでも価格を抑えることばかりを考えていては物価は上がらず苦しくなるだけです。そして日本の国力は落ちていくんです。
いや、本当に今は日本としての踏んばり時ですよ。デフレデフレからの脱却の機会です。この潮目の変わり時、変化についていかないと。今後を考えたうえで、今が踏んばり時だと思います。