早めに経営のバトンを譲るのも有りかと思います。
塾の夏期講習は割とハードですね。娘のお迎えですが、夏休みの方が頻度が多い。よくやっているよ、お父さんも頑張らないと(笑)
その塾のお迎えの時に娘と将来についてたまに話すのですが、中学校、高校と進んで、大学には行きたいって言っています。その時に思ったこと、私も中学校・高校・大学という道を進みましたが、果たして同じ道で良いんだろうかと。そもそも、日本以外の選択肢だってあると考えています。
最近の円安とか、コロナ禍での政府の対策、などなど、なんか日本の弱さを感じることが多いです。失われた〇〇年って言いますが、今になって本当にそう感じますし、リアルに国力の弱さが日常生活まで影響を及ぼしている気がします。
私は今46歳だから、多分、このままでもギリギリやっていける世代だと思います。幸いにも円安は日本の製造業には追い風で、製造業は世界中と競争しているから自動化も進んでいるし、ある程度は生産性向上は進んでいると思います。何とか逃げ切れるんじゃないかと。
ただ、他の国と比べて賃金が全然上がっていないことを見ると、やっぱり日本は成長していないんだろうと思います。このインフレ下では値上げは割と認めてもらっていますが、いまだ、「安くお願い」「何とかガマン」が日本では口グセのようになっていて、そんな状況下では賃上げなんて出来るわけありません。これは政府の政策の話ではなく、日本人がここ30年ずっと次のステップへ進めない象徴的なことだと思います。逆にこのインフレをうまく使っていくくらいの考えでないと。
結局思うんだけど、やっぱ日本は昔の蓄財で食べていってるんじゃないかって。家族の中での財産の偏り見たって、年配の人がお金をためて持っていて、それを子供たちに贈与するみたいな感じ。成長を目指すんであれば、子供たち世代も自分で稼いでいかないとならないんじゃないかって、本気で思います。だから、早々に引退して、事業を下の世代にどんどん譲っていって、子供たちが自分の名義で給料をもらうようにした方が良いんじゃないかと思います。
それは私たち世代も同じことが言えます。私の先輩社長たちは70超えるまで頑張ってくれましたが、私たち世代は同じ年齢まで事業を続けるべきなのかって最近よく考えるんです。私も社長になってもうそろそろ20年です。結構いろんなことやってきたし、早めに下の代に事業を譲っても良いかなと、割と本気で考えています。その方が、違う視点で事業を俯瞰できるし、やらせてみたらもっと成長する可能性だってあると思うんです。
いつまでも面倒みるよ、というより、自分で何とかしないと!っていう危機感を持つこと出来るから、その方がリアルな経営能力の養成につながるんでは無いかと思います。
今はまだ会社を前進させる自信はあります。けど、10年ちょっとで60歳になる訳です。その時、今のような柔軟性を自分の中で許容できるのか?って話です。つまり、自分がお荷物になる可能性があるってこと。それは、29歳で会社を継いで、周りのおじさん達に違和感を感じたことと同じです。いつまでも自分が正しいとは限りません。
とは言いつつ、自分には一人娘しかいませんし、まだ10歳です。将来のことを話すには早すぎるし、今、将来の道を決めてもらいたくありません。だから、会社を継ぐのは子供と決めつける必要もないと思う。社員から経営者になってもらう方法もあるし、他の会社とくっ付いて経営してもらう方法もあります。その辺は柔軟に考えていこうと思います。
なんかこんなこと考えるのは、自分の残りの人生どうする?って、50歳を前に少し考え始めたからかもしれません。会社の将来ももちろんだけど、自分の残りの人生も同じくらい大事だから。経営はつらいけど、楽しいです。その楽しみを他の人達に味わってもらいたいと思いつつ、自分の残りの人生、他のオプションも無いかな?と考えます。