カテゴリー

今、結構、正念場だと思います。

なんか、以前より「景気」という言葉を使わなくなったと思います。

コロナ始まった時は、日本は緊急事態宣言、そして各国がロックダウン状態でしたので、世界全体の経済が止まりました。それこそ、世界全体の景気は戦後最悪の状態でした。その後は、各国の政策によって国全体の景気状態はバラバラ。良いところもあれば悪いところもある。日本に限って言えば、他の国と比べて復活具合は低空飛行です。

でも、そんな全体の景気は悪くても、各社で見ると景気の良し悪しはバラバラです。景気が良いからみんなが良い、景気が悪いからみんなが悪い。そんなことは無くなりつつあります。各社の努力というか、もちろん運もありますけど、景気だけが経営状況の決定要因ではないと言えます。

そんななか、まさに今、正念場を迎えている会社は多いと思う。それは材料など、すべての価格が上がっているから、費用が上がった分を転嫁できないところは、ジワジワと厳しい状況になっているんだと思います。それだけ、材料などの値上げは半端ない。

値上げに関して言うと、今はお願いがしやすい状況です。逆に再見積もりを提案して頂ける会社様も結構多いです。ありがとうございます。なんか、そこなんじゃないかと思います。

色々な会社の仕事を引き継いでいますが、本当に驚きの価格が残っていたりします。昭和価格。もう令和ですから、今回の材料高の前から色んな価格が上がっています。でも、まだ値上げは良いかなーの積み重ねが、今の価格との大きな隔たりが生まれているんだと思います。ほんの数%の積み重ね。それは複利ですから、10年、20年となると、結果的に適正価格の半分とか1/3になってしまうことも。

利益が出ない価格であれば、安いから仕事は集まってきます。そうなると、忙しいのに売上はそんなに上がらず利益も出ない。でも、忙しいから何となく大丈夫な気がする。で、仕事止まってくると財務的に厳しくなる。まさに正念場な会社も多いんではないかと思います。

そう考えると、売上の大小ではなく、やはり、きちんと利益出せる見積もりが必要だなと改めて考えます。で、勇気を出して値上げをお願いするってことです。とりあえず身を削ってやり過ごす。その代償は大きいです。